六月暴動(ろくがつぼうどう)

[ヨーロッパ−近代]

フランスのパリで王政打倒のために発生した暴動。 七月革命によってブルボン朝が倒れオルレアン朝が生まれたが、 裕福なブルジョワジーを優遇したこと、 不作やコレラ発生による荒廃から労働者階級の不満が高まった。 労働者階級に人気があったラマルク将軍の死去を切っ掛けに、 七月革命で暴動を主導した秘密結社「人権協会」が再び暴動を起こした。 暴動はパリで3000人規模にまでなったがそれ以上は広まらず、 万を超える軍隊によって鎮圧された。 この暴動の鎮圧によって七月革命以後の混乱は一旦収まり安定期に入ったが、 労働者階級の不満は残され後に二月革命を起こすことになった。
暴動自体はそこそこの規模で鎮圧されたためあまり有名では無かったが、 「レ=ミゼラブル」の中で後半最大の山場として用いられたことで有名になった。

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