七月王政(しちがつおうせい)

[ヨーロッパ−近代]

フランスの七月革命で成立した立憲君主制の政体。 王となったルイ=フィリップがオルレアン公であったためオルレアン朝とも呼ばれる。 政権の中心となったのはブルジョワジーで、 貴族制や世襲制は廃止され産業革命が進み工業生産が増加した。 しかし制限選挙制により選挙権保持者は全国民の1パーセントにも達せず、 国民の多くを占める労働者階級の不満は高まっていった。 王政成立から間もない六月暴動は鎮圧されたが、 国民の不満は燻り続け、二月革命によって打倒された。

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