[中東]
世界で最も独自性の強い民族。
キリスト教・イスラム教の源であるユダヤ教を生んだ民族である。
自らはイスラエル人(神に勝った者)と称し、
外国人にはヘブライ人とも呼ばれる。
元来セム系の遊牧民であったが、
旧約聖書によると紀元前1500年頃つまりアブラハムの代に
パレスティナに移住した。
また一部はエジプトに移住したが、
ファラオの圧政に耐えられずモーゼに率いられて脱出した。
(ちなみにこの時のファラオはラメセス2世だったそうな。本当か?)
彼らは「約束の地」であるパレスティナを「征服」して王国を築いた。
この王国はダヴィデ王・ソロモン王の時に大いに栄えたが、
その後衰退・分裂し、北のイスラエルはアッシリア帝国に、
南のユダは新バビロニア王国に滅ぼされユダヤ人は虜囚の憂き目に遭う。
その後新バビロニアが滅んで彼らも帰ることが出来たが、
その後も大国に翻弄されることとなる。彼らの極めて独自性の強い宗教は、
その過程で磨き上げられたと思われる。
何しろ、世界に発生した宗教の中でほとんど唯一の一神教である。
この排他的特性の強い性格は、民族が圧迫される中、
民族を保つために形作られたと考えられる。
その後彼らの中からイエス=キリストが生まれ、
また同じ流れでイスラム教も生まれることになる。
どちらもユダヤ教の神y.h.v.h.を(呼び名は違うが)信仰している。
そして、その排他性・攻撃性故に勢力を広げ、現在世界中に浸透している。
ちなみに本家のユダヤ教は後輩のキリスト教に攻撃され続けたが、
近年ようやく己の国を築き、地位の回復を果している
(今度は加害者になってしまったが)。
ちなみにユダヤ人の定義は、
彼らに言わせると「ユダヤ教を信じる者」である。
その強烈な個性のため外部の人間はほとんど信仰する事は無かったが、
一つだけ例外があった。
同じように外圧に悩まされたハザールである。