ヨハンネス3世ドゥーカス=ヴァタツェス

[ビザンティン帝国]

ビザンティン帝国の亡命政権であるニケーア帝国の第2代皇帝。 東方正教会の聖人で、聖ヨハネスとも呼ばれる。 軍人として手腕を発揮し、先帝テオドロスの娘イレーネーの婿となり、 後継者となった。 即位後はテオドロスの築いた地盤をさらに発展させ、 ロードス島などの島々を領有し、 さらにバルカン半島にも勢力を拡大させた。 コンスタンティノープル奪回こそならなかったものの、 ニケーア帝国の亡命政権の筆頭としての地位を確立し、 後の首都奪回の基礎を築き上げた。 その功績により、後の世に聖人とされた。 尚、彼自身は癲癇であったらしいが、 病を跳ね除けて名君として名を残した。

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