[ヨーロッパ−近代]
現ドイツ東部のテューリンゲン州で行われた
ナポレオン率いるフランスとプロイセンとの間の戦い。
この戦いで大陸でフランスに敵対する勢力は一掃され、
一時的ではあるがナポレオンの覇権が確立された。
アウステルリッツの戦いの結果神聖ローマ帝国は消滅し、
ドイツ西部にフランスの傀儡であるライン同盟が成立した。
これにプロイセンは危機感を持ち、
特に王妃ルイーゼや王子ルイ=フェルディナントを中心に反ナポレオンで結束し、
第4次対仏大同盟に参加しフランスと戦うこととなった。
両軍はイエナ及びアウエルシュタット近郊で激突し、
特にアウエルシュタットにおいてダヴー率いる第3軍団は
2倍以上の敵主力を撃退するという殊勲を打ち立てた。
戦いの結果プロイセン軍は壊滅し、
フェルディナント王子の戦死や
総司令官ブラウンシュヴァイク公の負傷(後に死亡)など
軍上層部にも大きなダメージを受けた。
その後敗れたプロイセンは首都ベルリンを始め全土を制圧され、
講和条約であるティルジットの和約によって領土を失った上賠償金を課せられ、
雌伏を余儀なくされることとなった。
フランスが獲得した領地にはヴェストファーレン王国・
ワルシャワ公国というフランスの衛星国が生まれ、
フランスの影響力はさらに拡大することになった。