ヘンリー7世

[ヨーロッパ−近世]

テューダー朝の初代イングランド王。 薔薇戦争時のランカスター家側の貴族の子として生まれた。 ランカスター家の傍系となるが、 父はヘンリーが生まれる前にヨーク家に囚われ獄死していた。 幼少時は叔父ジャスパーに育てられたが、 ヨーク家に囚われたりブルターニュに亡命したりと波乱の生活を強いられた。 それでもランカスター家の嫡流が絶えたため王位継承者となり、 ボズワースの戦いでヨーク家のリチャード3世を破って即位した。 即位後にヨーク家の主だった者を反逆罪で処刑し、 一方でエリザベスと結婚してヨーク家と和解した。 しかし、傍流故に王位継承者を名乗る反乱者が後を断たず、 その鎮圧に悩まされ続けた。 そんな中でも貴族を抑えて集権化を図り、 また諸外国との同盟・貿易の振興などを進め、 後のヘンリー8世・エリザベス1世時代のイングランド繁栄の礎を築いた。

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