グスタフ=アドルフ型(グスタフ=アドルフがた)

[ヨーロッパ−近世]

スウェーデン王のグスタフ=アドルフが考案した陣形・ドクトリン。 オランダのマウリッツの考案したドクトリンをさらに発展させ、 スウェーデン躍進の礎となった。 マウリッツ型との相違点は

・歩兵(パイク・マスケット銃)の陣形はさらに横長の攻撃重視となった
・銃の多段射撃(3段撃ち)により火力を増強させた
・騎兵は実戦での威力を重視して騎兵銃を廃し、抜刀突撃を行わせた
・小型の大砲を大量に配備して歩兵・騎兵との連携を密にした

といったものである。 これらのドクトリンは特に30年戦争でその威力を発揮し、 スウェーデンの勝利に貢献した。 さらにその後約1世紀バルト海の覇権を握ることにも貢献することとなった。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る