呉子(ごし)
[中国−春秋・戦国時代〜]
- 中国の兵法家・政治家。名は起、衛の出身。
始め儒教を学ぶが肌に合わず破門され、魯で将軍になる。
斉との戦いで妻が斉の人間であったため忠誠を疑われたが、
これを殺して戦い勝利する。
しかしそのせいで国を追われ、次いで魏に仕える。
名君文侯の下で政治軍事に大きな功績をあげるが、
文侯の死後また国を追われ今度は楚に仕える。
ここでも令尹=宰相となって功績をあげたが、
悼王の死後反対派の貴族に殺された。
死ぬ間際に王の死体の側に寄ったため貴族の放った矢が王の死体に当たり、
そのため呉起を殺した貴族も処刑された。
かなりキツイ性格であったが、政治軍事は一流で、
生涯戦って一度も敗北しなかったという。
- 1.の兵法をまとめた書。
孫子に比べて具体的な記述が多いのが特徴である。
見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る