ゴイセン

[ヨーロッパ−近世〜]

オランダにおけるプロテスタント改革派 (カルヴァン派) の呼び名。 ゴイセンはドイツ語でオランダ語ではフーゼン。 「乞食」という意味の蔑称だが、独立戦争時に自称するようになった。 当時のオランダはブルゴーニュ公国から領土を受け継いだスペイン領であったが、 スペイン王フェリペ2世は熱烈なカトリック教徒で新教徒を弾圧した。 これに対抗するため、新教旧教問わず地元の貴族が集結し、 当初は総督に対して抗議活動を開始、 これに対しスペインは武力弾圧で応じたため、 80年戦争と呼ばれる独立戦争へと発展した。 国外に亡命したものも多かったが、 フランスと異なり改革派中心の独立派が勝利したため、 国内に残った多くの者がオランダの経済的な躍進に貢献することとなった。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る