元冦(げんこう)

[日本−鎌倉時代・中国−元]

モンゴルのフビライ=ハーンによる2度にわたる日本への侵略戦争。 鎌倉時代当時の日本では一騎討ちがまかり通っていた時代だったので、 元軍の集団戦に苦戦したが、幸い嵐があったため侵略を受けずにすんだ。 フビライが東の外れの島国を本気で攻めるつもりであったのか疑問の声も多く、 南宋の残兵を処分するためであったとする説すらある。 日本では初めての外国の侵略で、嵐という自然現象に助けられたため、 神風などという伝説が生まれてしまった。 この戦いで西日本の武士達は大きな出費をさせられたが、 戦利品がほとんど無いことと鎌倉幕府の対応の拙さのため、 経済的に苦しくなり、このことが鎌倉幕府滅亡の遠因となったという。

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