ガリレオ=ガリレイ

[ヨーロッパ−近世]

イタリアの学者。「天文学の父」と呼ばれ、天文・物理学の業績で有名である。 中部イタリアのピサで音楽家の長男として生まれる。 父ヴィンチェンツォ・ガリレイは作曲・演奏のみならず音響学の理論でも業績があり、 ガリレオも父の影響を受けたと見られている。 長じて医者となるためピサ大学に入学したが中退し、 転向して数学者に弟子入りした。 そして中退したピサ大学、次いでパドヴァ大学で数学教授となり、 当時の例に倣って数学のみならず天文学・物理学でも研究活動を行った。
ガリレオの業績として有名なものは、

晩年権力闘争に巻き込まれ、地動説を口実に異端審問・失職の憂き目にあい、 失意の内に死去した。
ガリレオはその業績とそれ以上に異端審問による悲劇的最期で有名である。 しかし異端審問の理由は教会の唱える天動説に反したというより、 信仰心が篤く並みの神父より教義に詳しかったため妬まれたのが動機だったとも言われる。 ガリレオの業績はイタリアでは発行できなくなったが、 教皇庁の権威はイタリア以外では及ばず、プロテスタントのオランダで発行された。 このため同時代のケプラーや後のニュートンにも影響を与えた。

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