ガルバ

[ローマ帝国]

ローマ帝国第6代皇帝。本名セルウィウス=ガルバ。 名門の出身だが、継母の養子となりルキウス=リウィウス=オケラと名乗っていた。 歴代皇帝に重く用いられていたが、 ネロの代にガリアで反乱が起こり盟主に持ち上げられるとこれを承諾、 元老院の支持も得て皇帝となりネロが死んだあとローマへ入った。 だが、皇帝の死により帝国が混乱しているにも関わらずガルバはひたすら保身に努めた。 そのため重要なゲルマニア総督に無能なウィテリウスを派遣した。 ところが、そのゲルマニアで兵士が反乱を起こし、総督ウィテリウスも成り行きで同調、 ローマ最強のゲルマニア軍団が敵に回るという未曾有の危機となった。 これに対し何ら有効な手を打てないままオトに殺害された。 在位僅か7ヶ月。 結局彼は皇帝の器では無かった。或いは危難の時代の皇帝としては歳を取り過ぎていたか。

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