ガズデン購入(ガズデンこうにゅう)

[北米−近代]

米墨戦争後にアメリカがメキシコとの国境地帯の土地をメキシコから購入した出来事。 名前はアメリカの担当大臣であったジェームズ=ガズデンにちなむ。 米墨戦争後アメリカは広大な領土を購入したが、 国境地帯の領有権争いが残されていた。 またアメリカ大陸横断鉄道南部ルート建設用地を確保したい思惑もあり、 ガズデンはメキシコ大統領サンタ=アナと交渉して国境の土地の購入を打診し、 金策に苦しんでいたサンタ=アナはこれに応じた。 ただし予定していた鉄道建設は中止となり、 購入の成果はメキシコとの国境確定に留まった。 メキシコ側では険悪となっていたアメリカと交渉しさらに領土を割譲したことで サンタ=アナはまた失脚し国外追放されることになった。

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