フランス革命歴(フランスかくめいれき)

[ヨーロッパ−近代]

フランス革命期にフランス及びその衛星国で用いられた暦。 当時の西欧及び現在の世界中で用いられているグレゴリオ暦は カトリックの影響が強いため急進的なジャコバン派政府に忌避され、 新たに革命歴が制定された。 これは1792年の秋分を元年とし、1年は365日で閏年を設け、 1年は12カ月+年末5日、1カ月は30日、1週間は10日で曜日は廃止された。 さらに1日を10時間、1時間を100分、1分を100秒と10進化時間が採用された。 これらの試みは合理的ではあったものの、 それまでの生活に用いられていた暦とあまりにかけ離れていたため、 国民には不評であまり活用されなかった。 そのためナポレオンが皇帝となりカトリック教会と和解すると、 革命歴は廃止された。 現在では月の名前がテルミドールのクーデター、ブリュメールのクーデターなど 事件の名前に残るのみである。

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