フェルディナンド2世

[ヨーロッパ−近世]

三十年戦争を引き起こしたハプスブルク家の神聖ローマ皇帝。 幼少時からのイエズス会の教育の影響でカトリック強硬派となり、 ボヘミア王となってから領内の暴動に対し強攻策で臨み、 内乱にまで発展させた。 神聖ローマ皇帝となった後に 内乱自体は配下のティリー伯やヴァレンシュタインの働きで勝利したが、 フランス主導で対ハプスブルク連合が結成され、 大規模な国際戦争へと発展した。 ティリー伯はスウェーデン王グスタフ2世アドルフに敗れて敗死、 ヴァレンシュタインは戦いには敗れたもののグスタフ=アドルフ王を戦死させたが、 元々国内に敵が多くさらに反逆も疑われたためフェルディナンドの命令で暗殺された。 こうして戦局が悪化する中でフェルディナンドは死去、 次代のフェルディナンド3世の代で皇帝は破れ、神聖ローマ帝国は事実上解体する。

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