三部会(さんぶかい)

[ヨーロッパ−近世]

フランス王国の身分制議会。 第一身分の聖職者・第二身分の貴族・ 第三身分の平民(議員になるのは主に都市代表の豪商)の代表で構成される。 カペー朝のフィリップ4世が教皇と対立した際に 国内の支持を集めるために開催したのが始まりである。 百年戦争の混乱期には強い権限を持ったが、 終戦後王権の確立と共に開かれなくなった。 カトリックとプロテスタントの宗派対立により復活したが、 成果を出すことなく絶対王政の確立と共にまた開かれなくなった。 ルイ16世の代に財政危機のためまた開催された。 特権階級である第一・第二身分にも課税することを目的としていたが、 抵抗によって失敗した。 その後不満を持った第三身分の代表は三部会を離れて国民議会 (憲法制定後国民議会と改称)の設立を宣言し、 国王もこの独断を認めざるを得なくなったのだが、 このことがフランス革命の発端となった。

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