啓蒙専制君主(けいもうせんせいくんしゅ)

[ヨーロッパ−近世]

近代啓蒙思想を掲げて改革を行った専制君主。代表として

・プロイセン王フリードリヒ2世(大王)
・神聖ローマ皇帝・オーストリア大公ヨーゼフ2世
・ロシア皇帝(女帝)エカチェリーナ2世

といった人物が挙げられる。 彼らは何れも専制君主の立場を維持しつつ、 国内の特権階級の解体と庶民の地位向上(による中央集権化)を目指して諸改革を行った。 しかし啓蒙主義的な理想と現実の隔たりは大きく、 エカチェリーナ2世は改革を諦め反動政治に陥り、 またヨーゼフ2世は成果を出せず、その死後オーストリアは改革に対して消極的となった。 結局部分的にしろ成功したのはフリードリヒ2世くらいであった。 プロイセンは軍事的成功と国内改革の成果によって欧州列強の地位を獲得することになった。

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