イングランド

[ヨーロッパ]

現在のイギリスを構成する一部でグレートブリテン島の南部に当たる。 連合王国の言わば本体で、「イギリス」の俗称の元となった国である。 グレートブリテン島の面積の3分の2とイギリス人口の8割を占める。 その名は「アングル人の国」を表し、 その名の通りゲルマン系のアングロ=サクソン人の建てた国である。 中世初期には独立した七王国は並立したが、やがて統一された。 しかしデーン人やデンマーク王カヌートらによって度々征服され、 最後はフランス貴族であるノルマンディー公ギョームによって征服された。 彼が現在のイギリス王家の先祖である征服王ウィリアムである。 当初のノルマン朝や次のプランタジネット朝はフランスに広大な領土を持ち フランス貴族の色合いが強かったが、 百年戦争に敗北した後はブリテン島に定着し、現在に近い形態になった。 近代に入ってスコットランドと合併し、 かつて征服したウェールズと合わせて連合王国となった。 これに北アイルランドを加えたのが現在のイギリスである。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る