[エジプト]
北アフリカ・ナイル川下流域の呼称。
ナイル川が運ぶ豊富な水と養分によって肥沃な土地であり、
古代より農耕が盛んで、強大な国家が生まれた。
豊かな土地であるため、古代より度々外部からの侵略を受ける反面、
エジプトから興った大帝国は存在しない。
せいぜいシリア止まりである。
エジプトが豊かで周辺が荒野なので、
侵略する気が起こらなかったのだろう。
古代においては現在のカイロより上流の地域が中心であった時期もあるが、
アレクサンドロス大王が自分の名を付けた街を造ってからは、
この地中海に面し交易の拠点となる街と
その周辺地域がエジプトの中心地域となっている。
そして、本来の主産業であった農業以上に、
商業がこの地域の看板産業となっていく。
ちなみに現在はアスワン=ハイダムのせいで農業は危機に陥り、
地中海もかつて程重要な存在では無くなった。
今のエジプトの看板産業は、古い歴史を利用した観光業である。