エドワード2世

[ヨーロッパ−中世]

中世のイングランド王。 父王エドワード1世により、イングランド太子として始めて 「プリンス=オブ=ウェールズ」の称号を授けられた。 父はイングランド史上有数の名君であったが、 息子2世は逆に史上有数の暗君であった。 治世は寵臣に動かされて安定せず、 父が征服したスコットランドでロバート=ブルースに大敗して再独立され、 王の権威は地に堕ちた。 そして妻イザベラは息子 (エドワード3世) を擁立して2世を捕らえ、退位させた。 その後間もなく死去した。
彼には男色家である、 最後は焼け火箸を直腸に刺されて殺されたなどの数々の噂がある。 名君である父1世・百年戦争を引き起こした息子3世に挟まれ、 没個性になり勝ちな位置にあるが、 その強烈な逸話によって後世に名を残している。
……無名な方が良かったかもしれない。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る