ドルゴン

[中国−清]

清の皇族で、摂政王と呼ばれる。 太祖ヌルハチの14男として生まれ、若い頃から父にその才能を愛された。 ヌルハチは彼を後継者にしたがったが、 周囲の反対もありドルゴンの兄のホンタイジを後継者とした。 ホンタイジの代にも兄の下で活躍、 さらにホンタイジの死後その子フリン(順治帝)が幼くして即位すると、 摂政として実権を握った。皇族なので王、つまり摂政王である。 ドルゴンの手腕で清は大いに発展し、 北京を占領して中国の大部分を支配下に置いた。
しかし順治帝も成長してくると、 この言わば口うるさい叔父さんとの仲がだんだん悪くなってきた。 ドルゴンの死後、順治帝はドルゴンの一族を遠ざけ親政を行うようになる。 しかし、その政策はドルゴンのものを踏襲したものであった。

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