ダヴィデ

[中東−古代]

古代ユダヤ王国の第2代の王で、ユダヤ人の英雄。 旧約聖書によると、元は羊飼いの少年であったが、周辺部族との戦いで、 敵のペリシテ人の勇士ゴリアテを投石で撃ち殺して信望を集め、 初代サウル王の戦死後王になった (ミケランジェロのダヴィデ像でも、 その時使ったスリングをちゃんと持っている)。 ユダヤ王国は彼とその息子ソロモンの代に大いに発展した。 彼は文武に優れているだけでなく、特に音楽に優れていた。 (この事は迷信深い古代においては重要なことである。) ダヴィデはユダヤ人の中で最大の英雄であり、 苦難のユダヤ人を救う救世主はダヴィデの子孫であるとされた。 そのため新約聖書では、イエスをダヴィデの子孫としている。 また、イスラエルの国旗に使われている六芒星を 「ダヴィデの星」と言うことからも分かる通り、 イスラエルそのものの象徴ですらある。

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