アメリカ連合国(アメリカれんごうこく)

[北米−近代]

アメリカ合衆国から分離した南部諸州の連合。 南北戦争で合衆国と戦い、敗戦によって消滅した。 奴隷制の拡大反対を公言していたリンカーンが大統領となると 南部奴隷州は危機感を持ち、 サウスカロライナを皮切りに7つの州が合衆国からの分離を宣言した。 分離した諸州はアメリカ連合国を結成し、 ジェファーソン=デーヴィスを連合国大統領に選出した。 サムター要塞の戦闘を切っ掛けに南北戦争が勃発すると さらに4つの州が連合国に加わった。 (ちなみに奴隷州ながら合衆国に残った州もあった。) 連合国の首都は当初アラバマ州モントゴメリであったが、 4州加盟後は新規加盟したヴァージニア州のリッチモンドに移された。 連合国は開戦当初はヨーロッパ列強の支援と リーを始めとする名将の指揮、 戦場が近く危機意識の高いことから将兵の士気が高いことで優勢に立っていたが、 リンカーンが奴隷解放宣言を発すると列強の支援が止まり、 さらに西部戦線のシャーマン将軍が侵攻した地域を焦土化して継戦能力を奪い、 連合国は追い詰められていった。 最後は首都リッチモンドが陥落し、リー率いる軍が降伏して南北戦争は終結、 逃亡していた大統領のデーヴィスも逮捕され連合国は消滅した。

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