十字軍国家(じゅうじぐんこっか)

[ヨーロッパ・中東−中世]

十字軍によってパレスチナ周辺に建国された国家群。 第1回十字軍で、聖地の名を冠したエルサレム王国を盟主とし、 他にエデッサ伯国・アンティオキア公国・トリポリ伯国が建国された。 他にもエルサレムがサラディンに奪われた後 エルサレム王国の王族が領主となったキプロス王国や、 第4回十字軍でコンスタンティノープルに建国されたラテン帝国がある。 これらの国々は十字軍の大義に従ってイスラム勢力と戦おうとする勢力と 現実的な協調を目指す勢力によって度々揺れ動いた。 地中海の島を除き、これらの国家は1291年のアッコン陥落までに イスラム勢力やビザンティン帝国残党によって滅ぼされた。

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