コンスタンティウス
[ローマ帝国]
- ローマ皇帝コンスタンティウス1世。
本名フラウィウス=ヴァレリウス=コンスタンティウス。
コンスタンティヌス大帝の父である。
イリリクム出身でディオクレティアヌスに見出されて西の副帝となった。
政略結婚のためコンスタンティヌス大帝の母へレナと離縁し、
西の正帝マクシミリアヌスの義娘テオドラ(背教者ユリアヌスの祖母)と再婚した。
在位の間反乱鎮圧やゲルマン族の撃退に手腕を発揮し、
ディオクレティアヌスの引退後西の正帝として最高位についたが、翌年死去した。
仁政を敷き、キリスト教徒迫害に対しても寛容であったとされるが、
彼がコンスタンティヌス大帝の父であることは割り引いて考える必要があるだろう。
- ローマ皇帝コンスタンティウス2世。1. の孫でコンスタンティヌス大帝の次男。
父の死後兄コンスタンティヌス2世・弟コンスタンスと領土を分け合ったが、
内乱により兄弟が戦死し、独裁権力を握った。
傀儡のつもりで副帝としたユリアヌスが反旗を翻した後、制圧に向かう途中で没した。
彼自身そこそこ有能であるが、(理想化された)父コンスタンティヌス大帝や、
後継者となった背教者ユリアヌスと比較されやすいため後世の評価はあまり良くない。
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