クレオパトラ

[ローマ帝国・古代エジプト]

プトレマイオス朝エジプトの最後の女王(クレオパトラ7世)。 プトレマイオスは元マケドニアのアレクサンドロス大王の配下であり、 よってその子孫のクレオパトラもマケドニア人である (エジプト人の血は入っていないようである)。 初めエジプトの慣例に倣い弟プトレマイオスと共に王となったが、 姉弟の仲が悪くなるとエジプトに来ていたローマのカエサルを頼った。 カエサルの力で女王の権力を取り戻すと、カエサルの愛人となり長男カエサリオンを生んだ。 その後ローマに赴くが、カエサルが暗殺されるとエジプトに戻った。 カエサル死後アントニウスを新たな後ろ盾兼恋人とし、 ローマの覇権を狙うがオクタヴィアヌスの政治力の前に敗北する。 アクティウムでの敗戦後アントニウスは自害し、 オクタヴィアヌスに囚われの身になりかかると毒蛇に身を噛ませ自害したと言われる。
彼女は多くの言語に精通した教養人であり、 そのことがカエサルやアントニウスの心を捉えたが(決して鼻の高さではない)、 政治力は難ありで、オクタヴィアヌスに敗れることとなった。

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