カペー朝(カペーちょう)

[ヨーロッパ−中世]

中世フランスの王朝。単独のフランス王朝としては最初の王朝。 西フランク王国の貴族であったユーグ=カペーが フランス王として即位して成立した。 しかし、カペーはフランス王となったものの、 西フランク王国の血統的相続権は無かったため、当初王権は弱いものであった。 11世紀に入ると徐々に王権が拡大し始め、 特に「尊厳王」フィリップ2世や「聖王」ルイ9世の時代に イングランド王兼アンジュー伯のプランタジネット朝や国内諸侯を圧倒し、 支配権はフランス全土へと広がった。 「端麗王」フィリップ4世の時代にはほぼフランスを統一した。 しかし、その後間もなく男系血統が断絶し、 フランス王位は親戚のヴァロア朝に受け継がれ、 同じく血統的継承権を主張したイングランド王と100年以上争うことになる。

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