正統カリフ(せいとうカリフ)

[中東−中世]

ムハンマドの後継者としてイスラム教団を率いた

アブー=バクル
ウマル
ウスマーン
アリー
の4人のカリフ。 いずれも教団幹部の合議制でカリフとなった。 この4人を「正統」と認めているのはスンナ派で、 シーア派はアリーのみを正統な後継者としている。 イスラム教勢力はビザンツ帝国やササン朝を破り、順調に勢力を広げたが、 早々と病死したアブー=バクルを除く3人が殺害されるという政権が不安定な時代でもあった。 アリーの暗殺後、政敵ムアーウィヤが世襲王朝を築いたため、 合議制で選ばれる正統カリフによって教団が率いられる時代は終わりを告げた。

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