鉄血演説(てっけつえんぜつ)

[ヨーロッパ−近代]

プロイセン首相に就任したビスマルクによる演説。 プロイセン議会では王・政府による軍制改革の予算が否決されており、 王はこれを打開するため保守派として知られていたビスマルクを首相に任命した。 ビスマルクは就任直後に議会で軍備の必要性を訴える演説を行い、 最後に「現下の大問題 (ドイツ統一) は演説や多数決ではなく、 鉄 (武器) と血 (兵士) によって解決される」 と述べ、後に鉄血演説と呼ばれるようになった。 この演説は議会の自由主義者の反発を招き予算は不成立となったが、 政府は予算が通らなくても止められないとして無予算統治に踏み切った。 以後、この演説から「鉄血政策」と呼ばれる富国強兵・対外強硬策を実施し、 ドイツ統一を実現した。

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