ベルギー独立革命(ベルギーどくりつかくめい)

[ヨーロッパ−近代]

ベルギー王国のオランダからの独立戦争。 ネーデルラント南部はオーストリア領であったが、 ナポレオン戦争でのフランスによって占領され、 戦後はオランダのセイロン・ケープ植民地がイギリスに明け渡される代償として オランダ領に組み込まれネーデルラント連合王国を形成した。 しかし南部のベルギー地域はカトリック・フランス語・農業中心経済であり、 カルヴァン派・オランダ語・商業中心のオランダに支配されることに不満を持ち、 フランス七月革命を切っ掛けに蜂起した。 オランダ王ウィレムは鎮圧軍を派遣し市街戦を行ったが、 鎮圧できず臨時政府の樹立・独立宣言が行われた。 その後オランダ軍はベルギー軍を破ったが、 フランスがベルギーに援軍を送ったことで進軍は止まり、 ロンドン会議で諸外国によって独立が承認された。 ただし列強の支持を得るため国家元首にはドイツ人のレオポルド1世が据えられ、 立憲君主政の国家となった。

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