サンジャシントの戦い(サンジャシントのたたかい)

[北米−近代]

テキサス革命で起こった戦い。 テキサス軍の勝利によってテキサス独立を決定的なものとした。 テキサスのアメリカ系移民であるテクシャンは分離独立闘争を開始したが、 サンタ=アナ率いるメキシコ軍との兵力差に苦しめられ アラモ砦の陥落やゴリアドの敗戦・捕虜虐殺など劣勢を強いられていた。 テキサス軍の主力を率いていたサム=ヒューストンは焦土戦術を行い、 将兵の不満を集めながらも撤退を繰り返した。 頃合いを見計らったヒューストンは斥候によってサンタ=アナの居場所を特定し、 サンジャシント川付近で休憩(シエスタ)中であったメキシコ軍主力部隊を奇襲した。 不意を打たれたメキシコ軍は瞬く間に総崩れとなり、 約半数の兵力のテキサス軍相手に一方的に蹂躙された (戦闘はわずか18分で決着したと言われる)。 この戦いでメキシコ軍の主力が壊滅した上サンタ=アナが捕虜となり、 彼は自身の安全の代償としてテキサスの独立を承認した。 これがヨーロッパ列強にも認められテキサスの独立が成立したが、 メキシコはこれを承認せず決着は米墨戦争まで持ち越されることになった。

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