ゲティスバーグの戦い(ゲティスバーグのたたかい)

[北米−近代]

南北戦争中に行われた戦闘の内最大規模となった戦い。 両軍の主力(ポトマック軍・北バージニア軍)同士の戦いでは 一進一退の攻防を繰り広げていたが、 別動隊の戦いは国力の差から南軍が追い詰められていった。 追い詰められていると感じたリーは チャンセラーズヴィルの戦いでポトマック軍を撃退すると、 起死回生を図って北軍領へ北バージニア軍の総力を挙げて進軍した。 これを交代したばかりのミード率いるポトマック軍がゲティスバーグで迎え撃ち、 3日間の激戦の末ポトマック軍が北バージニア軍を撃退した。
双方多大な犠牲者を出したが、 人口が多く兵の補充が出来る北軍に対して南軍は余力を失い、 以後劣勢を覆すことは出来なかった。 そのため戦いそのものは痛み分けに近い北軍の辛勝であったが、 戦略的には戦争全体の転換点と見られている。 なおミードは最大の戦闘の勝者となったが、 以後の戦いで劣勢なはずの南軍を攻め切ることが出来ず、 後にグラント総司令官の指揮下に置かれることになった。 他方敗れたリーは責任を取って辞任を申し出たものの他に適任者がおらず、 最後まで司令官を務め続けた。

見出しのページに戻る
歴史小事典+歴史世界地図に戻る