バロック

[ヨーロッパ−近世]

16世紀末から18世紀にかけてのヨーロッパの芸術様式。 バロックはポルトガル語の「歪な」を意味するバロッコを語源とする後世の呼び名である。 バロック様式はイタリアで生まれ、最初は建築分野でそれまでの均整の取れた様式に対し、 曲面や絵画・彫刻を多用して劇的な空間を生み出す様式として始まった。 やがてカトリック教会の後押しもあって他分野・他地域に瞬く間に広がったが、、 逆にそのカトリックの支援故にプロテスタントの地域への拡散は遅れたが、 やがてそれらの地域にも影響が現れるようになった。 主な地域はイタリア・スペイン・ネーデルラント (オランダ及びスペイン→オーストリア領)・フランスである。 また分野は建築・絵画・彫刻・文学・音楽と多岐に亘った。 18世紀には次の時代の様式である新古典様式に取って代わられた。

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