アッシリア帝国(アッシリアていこく)

[中東−古代]

古代オリエントで栄えた大帝国。 セム系のアッシリア人は、 紀元前2000年頃に北メソポタミアに独自の王国を建国し、 貿易に従事していた。 やがて鉄製の武器と騎馬を武器として周辺に進出し、 とうとう全オリエントを支配する大帝国となった。 この国は世界最初の世界帝国とも呼べるものだが、 同時にその残虐さでも有名である。 彼らの支配はその信仰する神アッシュールとの契約であり、 それに反することは神に逆らうことである。 その理屈で多くの反抗者を出来るだけ残虐な方法で抹殺していったのである (この辺り中国の商にも似ている)。 しかし、その様な方法で安定した統治など出来るはずも無く、 やがてこの恐怖で君臨した悪の帝国 (この国ほどこんな表現がぴったり当てはまる国も珍しい) は被支配民族の反乱によって崩壊した。

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