アングロ=サクソン人(アングロ=サクソンじん)

[ヨーロッパ−中世〜]

現在のイギリス人、特にイングランド人の中心となっている民族。 ゲルマン族の中で現在のオランダ・ドイツ北部・デンマークに住んでいた アングル人・サクソン人・ジュート人が、ローマ帝国崩壊前後に ブリテン島に移住し、先住民であるケルト系住民を征服あるいは追い出して イングランドに自分達の王国を築いた。 これが所謂アングロサクソン七王国で、 後にウェセックスのエグバートによって統一された。 上記3部族は、この当時から混合が進んでおり、征服後はほぼ同一視され、 まとめてアングロ=サクソン人、 あるいは中心となったのがサクソン人であったため単にサクソン人と呼ばれた。 また、彼らから逃れたケルト系住民は、 ウェールズ・スコットランドの礎を築いた。 以後同じくゲルマン系であるデーン人、次いでノルマン人に征服されるまで、 イングランドを支配した。 また、ノルマン=コンクエスト以降も、イングランド国民の多数派を形成した。 ちなみにイングランドはアングル人の国、 北ドイツのザクセンはサクソン人の国の意味である。

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