アナコンダ計画(アナコンダけいかく)

[北米−近代]

南北戦争において北軍で立案・実施された軍事計画。 開戦時の陸軍総司令官であったウィンフィールド=スコットは 短期間での勝利は難しいと考え、 ミシシッピ川と海上航路を押さえて南軍の経済を締め上げ 敵後方の要衝であるアトランタに侵攻する計画を練った。 この計画は新聞にアナコンダ計画と呼ばれ消極的過ぎると叩かれ、 北軍の将軍達にも不評であった。 しかし主力のポトマック軍による首都攻略に失敗し一進一退の攻防となると、 海軍及び陸軍の別動隊はアナコンダ計画に沿って南軍の経済力を奪うべく行動した。 結果として南軍の継戦応力は奪われて北軍が優位に立つようになり、 最終的な北軍勝利に導くことになった。 なお立案者のスコットは高齢のため間もなく引退したが、 終戦まで生存し自身の計画の成功を見届けることは出来た。

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