[北米−近世]
イギリスと北米の13植民地の間の戦争。
戦争の結果植民地が独立しアメリカ合衆国が成立した。
イギリスはフランスと植民地の獲得のための戦いを繰り広げ、
特にフレンチ=インディアン戦争で広大な植民地を獲得したが、
戦費も莫大なものとなり植民地で増税を行った。
それに対し特に北米植民地で不満が募っていたが、
茶法で商人の収益が脅かされると怒りが爆発し、
ボストンで商船に暴徒が乱入して積み荷の茶を海に投げ捨てる
ボストン茶会事件が発生した。
これに対しイギリス本国は強圧的な態度で応じたため、
反発した植民地側と戦闘状態に至った。
最初は数で優る植民地側が優勢であったが、
イギリスが兵力を増強すると形勢が逆転し、
民兵主体な上兵站も弱い弱兵であった植民地軍は追いやられていった。
それでも戦闘が膠着状態に陥ると、
植民地は外交戦を展開しフランス、
次いでスペインやオランダを味方につけ、
さらにイギリスに反発したロシアなどの他国も
中立宣言をしてイギリスを孤立させた。
イギリス側はヨークタウンが陥落したことを切っ掛けに継戦意欲を失い、
パリ条約によって北米13植民地の独立を承認した。
この戦いの結果ヨーロッパ列強の一角であった
イギリスから後の超大国アメリカが独立した。
とはいえ当時はまだアメリカは新興国であり、
敗れたとは言えイギリスが弱体化して
列強から転落する事態には至らなかった。
影響は戦勝国となったフランスの方が深刻であり、
多大な戦費のため財政が悪化し、
後のフランス革命の原因の一つとなった。