アレクサンドリア

[エジプト他]

アレクサンドロス大王がその遠征行の途中、各地に建設した都市。 自分の名を付けたアレクサンドリアという都市を オリエントの各地に建設したが、 最も有名なのはエジプトのアレクサンドリアである。 この街は、プトレマイオスがエジプトの首都に定めて以来、 世界の重要都市であり続けた。 プトレマイオス朝時代は世界の文化の中心地であり、 それがローマによって滅ぼされた後も、 東地中海の商業の中心都市であった。 すなわち世界の商業にとっても重要都市であったことを意味した。 このことはイスラム教徒によって新都市カイロが建設され、 政治の中心ではなくなっても変わる事がなかった。 しかし、近世に入り地中海が主役でなくなると、 必然的にアレクサンドリアの重要性も低下した。 現在はかつてほどの勢いは無いものの、 エジプトの工業・経済の中心地として、 またカイロに次ぐ第2の都市として栄えている。

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