アグリッパ

[ローマ帝国]

ローマの将軍でオクタヴィアヌスの腹心。 低い身分の出身であったが、軍隊でカエサルに見出され、 オクタヴィアヌスの友となる。 オクタヴィアヌスの代になってからは戦闘の苦手な彼に代わって指揮を執り、 対アントニウス戦では事実上の指揮官であった。 内乱収束後は政治面でも活躍し、彼と共に執政官となったり、 対パルティア和平交渉をまとめたりと、彼を片腕として支え続けた。 またローマの公共施設の建設を積極的に行い名を残している。 後にオクタヴィアヌスの娘と結婚し、親戚にもなっている。 体が弱いオクタヴィアヌスはアグリッパに後事を託すつもりだったようだが、 オクタヴィアヌスより先に死去し、彼を悲しませた。

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