アケメネス朝(アケメネスちょう)

[中東−古代]

現在のイラン西部を中心とし、オリエントの覇権を握った王朝。 一般にペルシア帝国と言えばこの王朝のことである。 初代キュロスから数えて 3代目のダレイオス1世の時までに、 ほぼオリエントの全域を支配する大帝国を築いた。 優秀なシステムを持つ中央集権国家であり、 そのことがこの大帝国の統治を支えていた。 しかし、 独立心の強いギリシア諸国はこの帝国の支配下に入る事を潔しとせず、 反抗した。 帝国は物量にモノを言わせギリシアの征服を試みるが、 兵の質と戦術に優れたギリシアが勝利し、撤退を余儀なくされた。 以後国運は衰退へと向かい、 やがて天才アレクサンドロスによって滅ぼされた。 しかし帝国の統治のシステムや融合の精神は、 征服者アレクサンドロスに受け継がれることとなったのである。

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