百日天下(ひゃくにちてんか)

[ヨーロッパ−近代]

フランス皇帝から退位してエルバ島に流されたナポレオンが復位した後、 ワーテルローの戦いで敗れ再び退位に追い込まれるまでの約100日間を指す。 退位に追い込まれたナポレオンは地中海のエルバ島に流されたが、 戦後処理のウィーン会議が遅々として進まないことを知り、 復権のチャンスと見て島を脱出しパリを目指した。 ルイ18世は討伐軍を送ったが、軍は寝返りルイ18世は逃亡に追い込まれ、 ナポレオンはパリで復位した。 諸外国はこれに対しウィーン会議を切り上げ、 第7回対仏大同盟を結成してナポレオン政権打倒を図った。 ナポレオンは軍を率いてこれに対抗するも、 ナポレオン自身の衰えに加え人材不足が祟り、 ワーテルローの戦いで敗北した。 この敗戦によってナポレオンは再び退位に追い込まれ、 イギリスによって南大西洋の孤島であるセントヘレナに流刑となった。
その後フランスではルイ18世が復位しフランス革命前の王政に戻り、 反動政治が行われたが、 国民の反発が多く後に再び革命が起こり王政が打倒されることになる。

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