紀元1261年頃の世界

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解説

この年、ニケーア帝国のミカエルがコンスタンチノープルを奪還し、 ビザンツ帝国を復活させています。 また、あまりにも大きくなり過ぎたモンゴルは分裂傾向を強めています。
ビザンツ帝国(ByzanzEmpire) はこの年十字軍から首都コンスタンチノープルを奪回し、 この功績を盾にミカエルが皇帝になりました。 このミカエル、梟雄として評判は悪いのですが、彼が帝国を再建し この後訪れるシチリア王国来襲の危機を未然に防いだのもまた事実です。
神聖ローマ帝国(HolyRomanEmpire) はホーエンシュタウフェン朝が滅亡し、大空位時代を迎えています。 国内で諸侯が対立している間に、シチリア・南イタリアの領土を失っています (もっとも帝国領の概念があいまいですが)。 諸侯の中ではボヘミアのオタカル(オットー=カール)とハプスブルグ家のルドルフが優勢で、 この両者が帝位をかけて争うことになります。
フランス王国(FranceKingdom) は聖王ルイの治世です。このルイは名君の部類に入る人ですが、 時代の呪縛からは逃れられず、十字軍に生涯を費やしてしまいます。
一方イングランド王国(EnglandKingdom) の王ヘンリーは明らかに凡君で、貴族のシモン=ド=モンフォールに押されています。 しかし王子エドワードは後に「イギリスのユスティニアヌス」と言われる傑物で、 イングランドも新しい時代を迎えることになります (ブレイブハートでは悪役でしたが)。
イスラム圏に目を転じると、北アフリカでは マリーン朝(MarinDynasty)・ ハフス朝(HafsDynasty)・ ジャーン朝(ZayyanDynasty) が分立し、さながら三国時代の如く対立しています。 この対立の中から稀代の歴史家イブン=ハルドゥーンが生まれます。 またサハラ砂漠の南にはイスラム教の国家である マリ(Mali) が誕生し、サハラ貿易で発展しています。 エジプトではアイユーブ朝に替わってマムルーク(奴隷兵士)が マムルーク朝(MamlukDynasty) (バフリー=マムルーク朝)を興しました。 この前年、英雄バイバルスの活躍でモンゴルに勝利し、シリアで影響力を広げています。
北インドの奴隷王朝(SlaveDynasty) も同じくトルコ系奴隷の王朝です。 オスマントルコのイェニチェリの伝統はオスマントルコよりも前からあったのです。 その他のインド(India) では相変わらず小国が争っています。が、奴隷王朝も全てを圧倒する力はありません。
モンゴルウルス(MongolUlus) ではモンケの死後弟のフビライとアリク=ブカが大ハーン位を巡って争っています。 中国の富を押えて物量で優勢なフビライに対し、 アリク=ブカはモンゴル保守派を集めたものの自らの失策によって状況を不利にしています。 フビライが勝者となるのですが、最早全モンゴルを束ねることは出来なくなっています。 西の方では、キプチャク=ハーン国と呼ばれる バトゥウルス(BatuUlus) 別名「黄金のオルド」がほぼ独立しています。 同じキプチャク=ハーン国の一部と教科書ではされている オルダウルス(OrdaUlus) 別名「白いオルド」はほぼ黄金のオルドと同等の勢力を持ち、 外交的にも独自の道を歩んでいますので、独立した別の国と見たほうが良いでしょう。 フビライとアリク=ブカの間のフラグは中東で独立し、 イルハーン国(IlKhan) を建国しました。 黄金のオルドと領土問題で対立し、マムルーク朝に敗れたばかりですので、 非常に厳しいスタートとなっています。 味方は遠く離れたフビライと奸雄ミカエルのビザンツ帝国、 後は中立の白いオルドくらいで、事実上孤軍奮戦することになります。 一方、南宋(SouthernSong) はモンゴルの争いのため、一息ついているところです。 しかし、悪名高い賈似道が実権を握り、モンゴルに対しても日和見になっています。 宋の滅亡まであと僅かです。
高麗(Koryu) は武家政権が倒れたことにより、モンゴルに服属しました。 しかし、続く日本遠征のため、高麗の苦難は終わりません。
日本(Japan) では北条時頼の院政が行われています。 粒ぞろいの北条家当主の中でも最強と呼ばれる人物です。 彼の息子時宗が日本の運命を背負って立つことになります。
大越国(Daiviet)・ パガン朝(PaganDynasty) も嵐の前です。しかしこのモンゴルと言う名の嵐が両国の明暗を分けることになります。 カンボジア王国(Cambodia) は大越・チャンパに守られる形になり、モンゴルにはさらされずに済みます。
アメリカ大陸では、 マヤ帝国(Maya)・ モンゴルより凶暴なアステカ帝国(Azteca) があります。

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