「ＭＤＢ作成 使用説明書」

• 改定履歴
• １．はじめに
• ２．ご使用にあたって
• ３．インストールとディレクトリの説明
• ４．アンインストールの説明
• ５．各ファイルの説明など

改定履歴

• Ver 1.2 2005/12/11 改定
  • マカフィー社のウィルス対策ソフトの「スクリプトストッパー」機能が有効の場合、「FSO.DeleteFolder」がチェックされてエラーになっていましたので、これを使用しないように変更しました。
• Ver 1.1 2004/10/30 改定
  • ＣＳＶファイルのディレクトリ名に、"[" や "]"が含まれている場合に、ＣＳＶデータのインポートが失敗してしまう障害に対応。この現象はファイルをダウンロードしたときに、すでにディレクトリが存在していた場合に、ディレクトリ名に "[1]"のような文字が付加されると発生します。
  • もしディレクトリ名に問題の"[" や "]"が含まれていた場合、テキストを１件ずつインサートする処理を行う処理を追加しました。（通常はＣＳＶデータのインポート処理で一括して処理します）
• 2004/06/20 ＭＤＢ作成プログラム（Ver 1.0 ベータ版）公開

１．はじめに

• ＡＣＣＥＳＳがインストールされていない環境でＭＤＢを新規作成/テーブル追加などを行うことができます。バッチ的に画面を持たない処理として使用するものです。
• 処理概要：
  • 作成するＭＤＢに関する情報は、「MDB作成.ini」ファイルで設定します。
  • テーブル定義、データはテキストファイルで作成されたものから、ＭＤＢを作成あるいは更新を行います。
  • 処理状況（作業開始、正常終了、異常終了）を示す「処理結果ファイル」を作成しますので、このファイルを見ることにより、処理状況が確認できます。
  • また「ログファイル」を書き出しています。（過去分は削除し、今回分のみです）
  • ＭＤＢが新規で作成される場合のみ、バージョンテーブル("T_Version")の作成を自動的に行います。これの内容の登録等は各アプリケーションで行ってください。
  • なお開発はＶＢ６で行っております。

２．ご使用にあたって

• このプログラムは個人あるいは企業内で個人の方が利用することはかまいません。


• このプログラム と 作成されたＭＤＢデータを使用したことにより 損害が発生しても、作者は申し訳ないですが責任をとりませんので、使用者の責任の範囲で使用してください。

３．インストールとディレクトリの説明

• インストーラはありません。任意の場所に コピーしてお使いください。
  
  
• 「MDB作成」ディレクトリ内に 以下で説明するサブディレクトリ、およびプログラムとファイルが有ります。
  • 「MDB作成.ini」ファイル：初期設定ファイルです。
  • 「MDB」ディレクトリ：ＭＤＢが作成されるディレクトリです。このディレクトリ名は初期設定ファイルで指定されます。
  • 「ＣＳＶ」ディレクトリ： テーブル定義、データのテキストファイルが置かれるディレクトリです。このディレクトリ名は初期設定ファイルで指定されます。
  • 「MDB作成.exe」プログラム本体です。
  • 「処理結果ファイル」：処理中に作成され、処理状況を示します
  • 「ログファイル」：処理された内容が出力されます

４．アンインストールの説明

• アンインストールは プログラムの入っているディレクトリごと削除してください。

５．各ファイルの説明など

• 「MDB作成.ini」ファイル：
  • このファイルは正しく指定されている必要があります。
  • テーブル定義、データのテキストファイルが置かれるディレクトリを指定
  • 「ログファイル」「処理結果ファイル」のディレクトリ、ファイル名を指定
  • 作成されるMDB用のディレクトリ指定
  • なお「郵便番号CSV作成」に同封して配付の場合、このINIファイルは配付されません
  • ＜指定内容＞

    • 指定内容（配付時の初期値）	説明
      [MDB作成 Section]	セクション名（固定です）
      LOG_DIR =; "*"	「ログファイル」用のディレクトリ指定（注１）
      LOG_FILE = "MDB作成.LOG"	「ログファイル」のファイル名
      RESULT_DIR = "*"	「処理結果ファイル」用のディレクトリ指定（注１）
      RESULT_FILE = "MDB作成結果.TXT"	「処理結果ファイル」のファイル名
      DSTRB_DIR = "*\CSV"	テーブル定義、データのテキストファイルが置かれるディレクトリ指定（注１）
      MDB_DIR = "*\MDB"	作成されるＭＤＢ用のディレクトリ指定（注１）

  • 注1 "*"の指定は、「MDB作成.exe」プログラム本体があるディレクトリという意味です。 　
  
  
• 「MDB］ディレクトリ：
  • このディレクトリ名は、「MDB作成.ini」ファイルで指定する様になっています。このディレクトリはプログラムが開始された時点に存在しなければ作成されます。
  • 作成されるＭＤＢ名は後述の「テーブル定義」ファイルで指定されます。 　　
  
  
• 「CSV」ディレクトリ：
  • テーブル定義、データのテキストファイルが置かれるディレクトリです。このディレクトリ名は初期設定ファイルで指定されます。 　　
  
  
• 「処理結果ファイル」：
  • 処理中に作成され、処理状況を示します。
  • このファイルのディレクトリとファイル名は「MDB作成.ini」ファイルで指定されます。
  • プログラム起動直後に、ファイルが存在しなければ作成されます。
  • このファイルの処理 　　
    • プログラムの処理状況を書き出します。１行からなるテキストファイルです。内容は次の通り
    •   STS=1  ：処理を開始した
    •   STS=2  ：処理中である（間違いなく処理を開始したことを確認できるように２へ変更）
    •   STS=0  ：処理は正常に終了した
    •   STS=9  ：処理は正常に終了しなかった 　　　　
    　　
    • もしこのプログラムが正常に終わったのかどうか確認したい場合は、このファイルを読んで確認してください。 　　
  
  
• 「ログファイル」：
  • 処理開始に先立ち削除され、新規に作成され処理状況を示します。
  • このファイルのディレクトリとファイル名は「MDB作成.ini」ファイルで指定されます。
  • プログラム起動直後に、ファイルが存在しなければ作成されます。
  • プログラムの処理状況を書き出します。主なものは次の通りです
    　  "MDB作成処理を開始します。"
    　  "INIファイルが読めません。処理を中止します。"
    　  "MDB作成処理:取り込みデータのファイルが見つからないため、処理を迂回しました。"
    　  "MDB作成処理を終了しました。 "
    　  "ｘｘｘｘｘｘ ディレクトリを作成しました。"
    　  "ｘｘｘｘｘｘ ディレクトリを作成できません。"
    　  "ｘｘｘｘｘｘ のインポートができません。"
    　  想定外のエラーの場合ＶＢ６が表示するエラー内容とコード
    　　
• テーブル定義、データのテキストファイル：
  • テーブルに関するファイルは同じファイル名で３種類あり拡張子で区別されます 　　
    • 「ＳＱＬ」拡張子のファイル：[必要時のみ] ＭＤＢ名、テーブル名、テーブルの定義文の指定(DROP TABLE,CREATE TABLE,CREATE INDEXなど） 　　
    • 「ＳＱＵ」拡張子のファイル：[必要時のみ] 上記テーブルの定義文の完了後に、実行するＳＱＬ文を指定(DELETE,UPDATE,INSERTなど) 　　
    • 「ＣＳＶ」拡張子のファイル：[必要時のみ] 上記テーブルにインポートするＣＳＶ形式のデータ（先頭行に項目名が設定されているもの) 　　
    
    
  • 「ＳＱＬ」拡張子のファイル説明 　
    • 記述方法、1つの文は";"で終わります。

    • 内容	説明	記述例
      MDBNAME mdb名;	mdb名の指定	MDBNAME zipsrch.mdb;
      TABLENAME テーブル名;	テーブル名の指定	TABLENAME 県TBL;
      DROP TABLE テーブル名;	mdb名の指定	DROP TABLE 県TBL;
      CREATE TABLE テーブル名 (項目名 属性);	CREATE TABLE 項目の指定	CREATE TABLE 県TBL ( 県CD integer, 県名 TEXT(10) );
      CREATE INDEX キー名 ON テーブル名 ( 項目名) WITH PRIMARY;	CREATE INDEX
      先頭が ' で始まる１行	コメントの指定	' この行はコメントです。
      先頭が -- で始まる１行	コメントの指定	-- この行はコメントです。

      
      
  • 「ＳＱＵ」拡張子のファイル説明 　
    • 処理タイミングは、「ＳＱＬ」拡張子のファイルの処理後です。
    　　
    • 記述方法、1つの文は";"で終わります。
    • 内容、ACCESSで使用するSELECT,DELETE,UPDATE,INSERT分を指定します。
    　
    
    
  • 「ＣＳＶ」拡張子のファイル説明 　
    • 処理タイミングは、「ＳＱＬ」と「ＳＱＬ」拡張子のファイルの処理後です。
    　　
    • カンマ区切りのＣＳＶ形式で作成してください。 　　
    • 先頭の１行は、テーブルの項目名を指定してください。例、"県CD","県名"<改行> 　　
    • ２行目以降にインポートするデータを指定してください。例、1,"北海道"<改行>2,"青森県"<改行> 　　
    • 改行とは、ヘキサの0D0A（CRLF）です。 　
    
    
• テーブルの項目指定で使用する属性について：
  • ＭＤＢが新規で作成される場合のみ、バージョンテーブルの作成を自動的に行います。
  • テーブル名は"T_Version"になります。
  • テーブルの項目は
    

    データ型	指定する属性	備考
    テキスト型	テキスト か TEXT
    長整数型	長整数型 か LONG
    バイト型	バイト型 か BYTE
    整数型	整数型 か INTEGER
    単精度浮動小数点型	単精度浮動小数点型 か SINGLE
    倍精度浮動小数点型	倍精度浮動小数点型 か DOUBLE
    メモ型	メモ型,桁数 か MEMO,桁数	桁数は65535迄
    十進型	十進型 か DECIMAL
    日付/時刻型	日付/時刻型 か DATE/TIME
    通貨型	通貨型 か BYTE
    オートナンバー型	オートナンバー型 か AUTONUMBER
    YES/NO型	YES/NO型 か YES/NO

    
    
  
  
• バージョンテーブル("T_Version")について：
  • ＭＤＢが新規で作成される場合のみ、バージョンテーブルの作成を自動的に行います。
  • テーブル名は"T_Version"になります。
  • テーブルの項目は
    

    項目名	属性	備考
    VERSION	INTEGER	バージョン番号
    REVISION	INTEGER	レビジョン番号
    VLDATA	TEXT,50	表示用バージョン、文字５０バイト   または５０文字
    RLSDATE	DATE/TIME	リリース日

    
    
  • このテーブルは、作成のみ行いますので、値の設定は、使用者が行ってください。
  • 「ＳＱＵ」拡張子のファイルで更新を行うことが出来ます。（UPDATE文を使用）
  
  
• ＣＳＶデータのインポート時の内部処理について：
  • インポートは一時的なMDBを作成して、すべてのインポートが終了したときに、最適化を行って正規のＭＤＢ名にします。
  • したがって、ＨＤディスクの容量は作成されるＭＤＢのサイズの２倍〜数倍程度になることがあります。ご注意ください。
  • 処理が正常に終了した場合、「ＳＱＬ」、「ＳＱＵ」、「ＣＳＶ」拡張子のファイルは削除されます。
  • もし処理が正常に終了しなかった場合、「ＳＱＬ」、「ＳＱＵ」、「ＣＳＶ」拡張子のファイルは残りますので、手作業で削除していただくことになります。