猫の町の電車道
「私、生まれも育ちも東京荒川です。尾久の産院で産湯を使い…」
♪ピ〜〜ピラリラリラピラリ〜〜〜♪ (^^;;;私は少年時代、この都電の熊野前電停のすぐそばに家があり、いわば毎日電車を見ながら育ちました。
特に東尾久三丁目から小台にかけての沿線は遊び場同然。
今では高い建物が増えて日差しを遮り、道路も拡幅され、かつての併用軌道は分離帯で仕切られていますが、それでも昔日の面影はまだまだ色濃く残っています。そのせいでしょうか…。
都電荒川線の撮影というと多くの方々が旧32系統側、つまり王子駅前から西側ばかりを好んで撮り、さまざまなメディアなどでも庚申塚や雑司ヶ谷、面影橋などが多く紹介されていますが、私はそれに荒川っ子として小さな反発を感じることもあります。
もちろんそちらの沿線風景も素晴らしいものではありますが、「ダテに『荒川線』という名前がついているんじゃないんだゾ!」と。(^^;;;ここに紹介する作品群は、ほとんどが私の子供時代の思い出の染みついた旧27系統側で撮影したものです。
実際、撮影に行くと飛鳥山よりも西に行くことがあまりないので…。
旧32系統側の風景を好む方には物足りないかもしれません。
私にとって幼馴染である町の風景と割り切ってご覧いただければ幸いです。
そしてこの電車道、ちょっと脇道を入ればそこここに猫たちが顔を出す。そんな場所も多いです。沿線をのんびり歩いているうちに何匹の猫に出会うか…そんな楽しみもありますね。都電荒川線を走る電車はここ5年ほどで大きく世代交代を遂げ、27・32系統が統合されたのち長らく主力として君臨してきた7000形がつい先日引退。吊掛の音を聞くことはなくなってしまいました。昔馴染みの電車がいなくなってしまったのは寂しいですが、最新鋭の8900を始め8800、9000、8500、そして7000形の車体を引き継いだ7700といった新世代の電車たちが荒川線の新しい歴史を刻んでいます。
このアルバムのT〜Wには今は見られなくなった7000形の写真を多く掲載しましたが、これからは新しい主役たちの姿をじくりと記録して行こうと思っています。
電車は変わっても私にとっては永遠に「幼馴染の電車道」ですから。(サムネイルをクリックすると大きな写真のページになります)
T
U
V
W
(撮影使用機材)
Canon 40D/7D/7DMarkU/5DMarkV
Canon 18-135mm F4-5.6S /24-105mmF4L / 70-200mmF4L