3月のはじめ。
啓蟄を迎えるのを待っていたかのように、空が全快。
以前と変わらぬように私と一緒に朝の散歩にも出るようになった。
生死の境をさまよったことなどどこ吹く風ではしゃぎ回る空を見て、ほっと胸をなでおろすと同時に一層の愛おしさが湧き上がってきた。三週間の病魔との闘いを超えて、より互いの絆が深まったような気がした。
やがて再びめぐる春。
変わらぬ日々が続いていく…。
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