ゴーナナ 

 私の現在の自宅は東武鉄道伊勢崎線の線路から100mと離れていない場所にあります。今も毎朝毎夜、その線路脇に併行する小道をポクポク駅まで歩いているんですが、駅までの途中、見慣れた東武の電車が何度も横を通過していきます。スペーシア、りょうもう、そして半蔵門線直通の東急の車両…通り過ぎるこれらの電車を見ていると、つくづく時代が変わったなぁ、と。東京からこの地に移ってきて32年目…。
 さて写真はご存知東武5700系。
 かつて団臨や臨時快速急行などに使われた車両でした。ちょうどC623が復活した1988年当時、「そろそろ5700が引退?」などと言われていたんですが、毎週末になると自宅の近くを通過していく姿を見ると、とてもそんな実感は湧かずカメラを向けることもありませんでした。いえ、決して興味がないわけではなくて好きな車両だったんですよ、5700は。
 ただ、「いつも家の前走ってるんだから、慌てなくたっていつでも撮れるじゃん。」なんて思っていたんですね、ハイ。(^^; 

(1988年8月 東武鉄道 春日部駅)
 これは春日部駅1番線に入線する団臨回送。
 たまたま秩父のC58363を撮りに行く日で、準急館林行を3番線ホームで待っていると、ちょうどこの団臨回送スジが北春日部の電車区から出てくる時間になってました。別段狙ってこれを撮ろうとしたワケではなくて、たまたまフィルム残数があと数枚になっていたので「コレでも撮ってモノクロに替えよう・・・(雨だったもんで)」という「ついで撮り」だったんですね。
 結局、その3年後に5700は引退。
 最後はけっこうハデなお別れイベントもあったんですが、なぜかほとんどカメラを向けることなく終わってしまいました。最後の頃、自宅そばのカーブに三脚が並ぶ様を見て目が点になってたんですが…。(^^;
 当たり前に走っていたものが当たり前のように消えていった…イベントなどからは敢えて目をそらしていた私にとって、末期の5700の姿はそんな感じでしたね。
 不思議なことに、私が撮った5700の写真は雨の日ばかり…。

(1986年4月 東武鉄道 幸手〜栗橋)