前進の大地


私が初めて中国の蒸気機関車を撮影に出かけたのは1996年のことでした。
「C62ニセコ」の運転が終了した翌年。
正直、日本の蒸機をこよなく愛していた私たちにとって、赤い動輪、煙室戸の真ん中についた2つの前照灯というスタイルの機関車はどうも美意識になじまず、「中国蒸機ねぇ…」とあまり気のない反応を示していたものです。
たまたまC62が運行休止になって、かつての仲間が「ハナシのタネに」と同窓会気分で出かけた撮影行が「最初で最後の中国撮影旅行」になるはずでした。
ところが…一度行ったのが運のツキ。
帰ってきたときには大陸蒸機にすっかり魅せられてしまっていました。
すでに伝説と言われた南岔や中衛に蒸機はなく、また人民型、勝利型という形式も消え去り、わずかな建設型のほかはほとんどが前進型という残存状況でしたが、その巨大な前進型蒸機の迫力に完全に圧倒されてしまったのです。
もう今や中国でも前進型蒸機はほとんど姿を消し、このページも往時を懐かしむメモリアルページと化してしまいました。

叶赤線 沙海〜石脳

ENTER