川根路百景

日本の蒸気機関車動態保存の元祖ともいえる大井川鐵道。
一年中蒸機の煙が絶えることのないこの線は、移り変わる季節の味わいを堪能できる路線でもあります。
復活以来四十年を超え、風景に溶け込んで旧型客車を牽いて走る彼らの姿は古きよき昭和の面影を伝えてくれます。
JR各線に復活した大型蒸機の華々しさに比べると地味ではありますが、だからこそ日常に溶け込んで走る「汽車」の姿が私は大好きです。
そんな彼らの四季を走る姿をまとめてみました。
このページはかつて「煙の絵日記」時代に掲載していた「大井川彩時記」を完全リニューアルしたものです。
この間、大井川鐵道沿線では国道工事の進捗や高齢化にともなう茶畑の耕作中止などにより景観が大きく様変わりしてしまったところもあります。昔からの風景を見慣れたものにすれば寂しいことではありますが、時代とともに風景が移り変わっていくのは世の常。それらを受け入れて川根の風景はまた新しい年輪を刻んでいくこととなります。
従って、今回旧コンテンツの写真の95%を差し替えました。ごく一部を除き2012年以降の写真を掲載しています。沿線景観の変化や樹木の生長などによる撮影ポイントの消失によって2017年3月時点で「今は撮れないカット」というものは全て削除し掲載を見合わせました。2017年時点での「川根路の今」の風景になっているはずです。
撮影期間が短いため場所によって枚数に大きな差があり季節が偏っている地点もありますが、それはお目こぼしいただければと存じます。
大井川鐵道も「トーマス号」「ジェームス号」の運転や14系客車の導入など新たなアプローチを始めました。昭和レトロを濃厚に残しつつ新たな観光鉄道として再スタートを切った大井川鐵道に心からエールを送るとともに、今後ともこのやさしい風景を育む川根の里を記録していきたいと考えています。
この静かな「お茶と汽車の里」がいつまでも私にとって心安らぐ地であることを心から祈って。
新金谷
五和
神尾
福用・大和田
家山
抜里
川根温泉笹間渡
地名・塩郷
下泉
田野口
駿河徳山
青部・崎平
千頭

各撮影場所についての掲示板等へのお問い合わせについてはお答えいたしかねます。
蒸機列車の運行ダイヤおよび運行日などについては大井川鐵道公式ホームページをご覧ください。

(撮影使用機材)
Canon 7D / 7DMarkU / 5DMarkV
Canon EF-S 18-135mm F4-5.6/ EF24-105mm F4L /EF100-400mm F4.5-5.6/ EF70-200mm F4L / EF200-400mm F4L (Ex1.4x)