野分去り 猫戯るる 島の道
2019.10.21~26 瀬戸内
~遠方の猫たちに会いに出かけた旅の記録を日記風に綴ります~
2019年10月21日(月)曇り 睦月島 |
記録的な被害をもたらした台風19号が去った翌週。私は松山市の高浜港にいました。
南の海上にはまた新しい台風がウロウロしてる…恒例の秋の瀬戸内猫旅、こりゃ今回は無理かなとも思ったんですが、どうやら温帯低気圧に変わってくれるという予報が出てなんとかGOサイン。
昨日の日曜日の午後の便で羽田を発ち、今朝は早起きしてここにやってきた次第。今日の行先は睦月島です。あいにく朝から曇り空。どうもこのところ日本全国すっきりしたお天気にはなりません。南海上にたむろする低気圧のいたずら。雨が降ることはないようですが。7:10発の東線フェリー。もうすっかり馴染みになったいつもの船。平日なので乗客は少なかったですね。ほとんどが地元の方。
後部デッキに座っていたら、隣のテーブルのほうから猫の声。
「え?」と思って振り向くと、カゴに仔猫を入れている方が。(^^;
猫つれて里帰り?かな。(^^;晴れていればきれいな青が広がる忽那の海。今日は残念ながら鈍色です。
定刻7:40睦月港着。
さあ、チャトラーズは元気かな?港付近には姿がありませんでしたが…小学校の前まで行くと、みんないました♪元気だった~?あいかわらず懐っこいです♪「お手」?する仔猫。(^^;上の写真の白い子は春に逢った仔猫でしょうか。茶トラばかりの中、ひときわ目立ちます。でもこの子の両親はどちらも茶トラ。隔世遺伝かな???さっそくバッグの上、そして膝の上。仔猫たちが争うように乗ってきたりして。今日はちょっとヒンヤリする陽気なだけに、あったかいです。(^^;かと思えば…こらこら~!その中には何も入ってないよ~。お~い。じゃあ、ちょっと港の方に行こうか?と歩き出すと…。ついてきます。ちょっとしたパレード状態♪でも、ここにいる子たち、これだけたくさんいるのに皆仲がいいんですよね。普通、ちょっとしたケンカなんかがあっても不思議じゃないと思いますが。
いつ見てもほっこりします。チャトラーズ♪「お兄ちゃ~~ん、アタマ重いんだけど」ネコジャラシも大好きで。これ、今日一日もつかな~?(^^;ピョ~ン♪ あれ、アタマが見えなくなっちゃった。(^^;この兄妹も今年の春に生まれた子たち。あれから半年。大きくなったね。体は大人でもやっぱり表情見るとどこか幼い。まだまだお母さんに甘えそうな。港の風景は今日はちょっと艶消しになっちゃうけど…。でも皆、嫌がらないでモデルになってくれます。ありがとう♪港の片隅に積み上げられたタコツボ。対岸の山口県や広島県も含めて瀬戸内海ではタコ漁がいまでも盛んです。でもこの忽那諸島は漁業従事者よりも農業従事者のほうが多い。いや、かつてはもっと漁師さん多かったんでしょうが人口の減少とともに少なくなってしまっていて今では9割が農業、それもみかん栽培従事者。港に泊まっている船のほとんどが農船です。でもこのタコツボの山?は猫たちにとってはちょっとした探検スポット。ときどき中をのぞき込んだり、かくれんぼしたり。さ~て、そろそろさっきの場所に戻ろうか。ちょっと風も吹いてきたしね。寒い。(^^;猫たちが歩いていく横にある倉庫のそばにはたくさんのカゴが積まれています。収穫したみかんを入れるカゴ。
10月半ば、もう「極早生」と呼ばれる早摘みのみかんの収穫は始まっています。もうちょっとすれば朝一番で摘み取ったみかんを積んだ軽トラが三々五々と畑からこの倉庫に下りてくるでしょう。さっきの場所に戻ってきました。あるお宅の前で仔猫たちが丸まって。ちょっと寒いかい?
ここも含めて、この近辺の猫たちの面倒を見てくれるお宅が何軒もあります。
チャトラーズが平穏に暮らしていけるのはこうした方々のおかげ。君たちは幸せだね。ちょっと寒かったせいか、次々に膝にのってきた仔猫たち。温かいです♪あの白い子もやってきて。きれいだな~、キミは。女の子のようです。しばらくスマシて毛づくろいしてましたけど…。「アタシも!」と言いながら割り込んできました。真ん中の子、めり込んじゃった?(^^;「あれあれ、ずいぶん好かれてるね~。珍しいよ、そういう人」
このお宅の方に笑われてしまいました。 20分も載せてると、ちょっと足が痛くなってきます。いや膝の方は大丈夫なんですけど、なにせ下はアスファルト。あぐらをかいて地面に接している関節が…。(^^; ごめんね、いったん下りて。(^^;
三匹をゆっくりと抱き上げて一匹ずつ下ろして立ち上がります。睦月小学校。この猫たちの朝夕の食事場所はここのようですね。以前は港の倉庫でゴハンをあげていたそうですが、みかんの収穫の時期には積み下ろし作業の妨げになるのと車の出入りがあって危ないということでこの学校の校門のそばでゴハンをあげるようになったそうです。今は、子供たちの姿はありません。
休校になってしまっています。「廃校」ではないということは、いずれ島の子供たちの数が増えてくれば再開することもあるということなのでしょうか。
そう、この島も高齢化が進んでいます。ちょっと座って低い位置から写真を撮ろうとしたら…。またみんな膝に乗ってきてしまいました。ま、いいか。(^^;もう完全に「ねこまみれ」。嬉しいけど♪バッグに乗ってる子もいるし。(^^;さて、ちょっと東の浜のほうに行ってみようかな。「行っちゃうの?」
また後で来るからね。