石川県森林公園 ☆秋の野草☆

最終更新日2011年05月10日


9月から11月、石川県森林公園内で目に止まった野草写真集です。図鑑としてではなく、ある日、ある時、お花との一期一会の出会いを楽しむものとして編集いたしました。当ホームページ管理者は、お花好きですが花の専門家ではありません。可能な限り名前を調べてお知らせいたしますが、なかには微妙で名前確定が非常に難しいものも有ります。もしかして名前の違っているものが有るかもしれません。その節はどうか連絡先にてご教示戴ければ有り難いです。

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このページのお花は、下の名前順に並べてあります。写真をクリックすれば、大きい写真とコメントへ飛びます。

コスモス キバナコスモス ホトトギス ルリタテハ蝶 シジミ蝶 ツルボ ママコナ ノササゲ ミソハギ
コスモス キバナコスモス ホトトギス ルリタテハ蝶 シジミ蝶 ツルボ ママコナ ノササゲ ミソハギ

シャクチリソバ ツリフネソウ オオニシキソウ タカサブロウ ミゾカクシ ハナノトラノオ イヌトウバナ ハナアブ ゲンノショウコ
シャクチリソバ ツリフネソウ オオニシキソウ タカサブロウ ミゾカクシ ハナノトラノオ イヌトウバナ ハナアブ ゲンノショウコ

アカバナゲンノショウコ ヒガンバナ ハッカ ヤマハッカ ヒヨドリジョウゴ 秋の虫 キツネノマゴ 秋の紅葉 ノコンギク
アカバナゲンノショウコ ヒガンバナ ハッカ ヤマハッカ ヒヨドリジョウゴ 秋の虫 キツネノマゴ 秋の紅葉 ノコンギク

ヨメナ ヒメジョオン シロヨメナ アキノキリンソウ セイタカアワダチソウ イヌタデ サクラタデ ボントクタデ ヤノネグサ
ヨメナ ヒメジョオン シロヨメナ アキノキリンソウ セイタカアワダチソウ イヌタデ サクラタデ ボントクタデ ヤノネグサ

ハナタデ ミゾソバ ハナグモ アキギリ ツリガネニンジン イヌコウジュ ミズヒキ キンミズヒキ 秋の細道
ハナタデ ミゾソバ ハナグモ アキギリ ツリガネニンジン イヌコウジュ ミズヒキ キンミズヒキ 秋の細道

オニドコロ ウド シシウド キクイモ アキノノゲシ オヤマボクチ センニンソウ エゴマ ダイコンソウ
オニドコロ ウド シシウド キクイモ アキノノゲシ オヤマボクチ センニンソウ エゴマ ダイコンソウ

チヂミザサ ヤクシソウ イヌホウズキ ツユクサ 秋のつた葉 ヤブラン ブタナ オトコエシ イヌガラシ
チヂミザサ ヤクシソウ イヌホウズキ ツユクサ 秋のつた葉 ヤブラン ブタナ オトコエシ イヌガラシ

ローズマリー キッコウハグマ ツルリンドウ オオジシバリ ヒメツルソバ センブリ トベラの実 秋の細道 秋の紅葉
ローズマリー キッコウハグマ ツルリンドウ オオジシバリ ヒメツルソバ センブリ トベラの実 秋の細道 秋の紅葉

秋の紅葉 晩秋の風景 晩秋の山並み
秋の紅葉 晩秋の風景 晩秋の山並み

■コスモス1

★9月30日。9月に入ると町も野山もコスモスで賑やかになります。コスモスは野草では有りませんが、秋を飾る花として一番目に掲載しました。原産地はメキシコの高原地帯。外来種にもかかわらず日本の秋の風景に無くてはならない花になってしまいました。本来一重咲き。交配により八重咲きやさまざまな色が作り出されています。
★「コスモス」の語源はギリシャ語のCosmos「秩序」「飾り」「美しい」という意味から。またCosmosには「宇宙」という意味も有ります。いろいろな園芸品種が有りますので、私は詳細な名前は不案内です。あちこちで写した写真をご紹介するだけでお許し願います。
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■コスモス2

10月17日。

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■コスモス3

10月9日。

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■コスモス4

10月17日。

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■コスモス5

9月30日。

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■コスモス6

10月9日。

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■キバナコスモス1

★9月29日。キバナコスモスはやはりメキシコ原産です。しかし上のコスモスとは少し背丈や性質が違います。本来のコスモスよりやや背丈が低く、鉢植えにする方もいらっしゃいます。性質は強健で、一度植えると毎年その地で花を咲かせます。

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■キバナコスモス2

11月3日。

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■キバナコスモスの葉

★キバナコスモスの花は、6月から7月頃に咲く外来種のオオキンケイギクにそっくりです。キバナコスモスも早植えしたものは6月から7月頃咲きますので、その時期は一緒に咲いています。ぱっと見てどちらかは分かりません。
★オオキンケイギクは、繁殖力が強く生態系に悪影響として2006年、栽培、譲渡、販売、輸入が禁止されました。個人で栽培していれば懲役、罰金など有り得ますのでご注意ください。キバナコスモスとオオキンケイギクの違いは、葉を見れば分かります。→オオキンケイギクの葉
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■通学路のコスモス

★9月28日。通学路に植えられているコスモスです。遠くに赤いランドセルの女の子も見えます。

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■ホトトギス1

★9月2日。ユリ科。じつに変わった形のお花を咲かせます。美しいというより、自然の造形の妙を感じさせます。花の点々の模様が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているから「ホトトギス」と名付けられました。日本原産です。他に台湾から渡ってきたものが有り、台湾ホトトギスといいます。木漏れ日の当たるような半日陰を好みます。草丈20cmほど。このお花に魅せられて庭に栽培している方もいらっしゃいます。

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■ホトトギス2

★10月18日。これは上のものより紫色が濃いですね。これが台湾ホトトギスというのでしょうか。ネットで調べると、そっくりなものが台湾ホトトギスと書かれていましたから。

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■ルリタテハ蝶1

★2009年9月13日。秋の夕方、山歩きに疲れてベンチで一服していると、かわいい蝶が一羽飛んできてお尻のすぐそばにとまりました。やっぱりお前も少し疲れたのかな。大きい羽をゆっくり開けたり閉めたり、カメラを近づけても逃げません。

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■ルリタテハ蝶2

★そのまましばらく一緒に休み、さてと腰を上げてバイバイをすると、蝶もバイバイと飛び去りました。

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■シジミ蝶

★2009年9月19日。細い草の茎の先端にシジミ蝶を見つけました。これはルリシジミというのかな。図鑑で調べても似ているようで似ていないようで特定が難しいです。でもなかなか美しい蝶ですね。

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■ツルボ1

★2009年9月19日。ユリ科。別名サンダイガサ。昔、公卿が宮中へ参内(さんだい)する時、従者が持つたたんだ傘に似ているそうです。「ツルボ」という名は、この花の球根の皮をむくとツルリとしているから「ツル坊」からきました。
★球根は飢饉のとき食料とされました。水にさらしたものを煮て食べたり、粉にして餅にしたものを「ツルボ餅」と言います。また球根をすって患部に張ると腰痛、ひざの痛み、打撲傷に効くそうです。
★ご覧のとおり、花はじつに美しいものです。次第に拡大した写真を載せておきます。
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■ツルボ2



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■ツルボ3



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■ツルボ4

ツルボはこんな風に生えています。

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■ママコナ1

★2009年9月19日。ゴマノハグサ科。半寄生植物です。イネ科などに寄生していますが、寄生しなくても自立して生きてゆけます。この花は、細長い顔の先端に口を開け、じつに変わった顔をしています。漢字で「飯子菜」。「飯子」というのは「ご飯」のことです。この花の唇の先端に白い二粒の白い盛り上がりがご飯粒に似ているから。また若い種子もご飯粒に似ているそうです。

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■ママコナ2

★ご飯粒が並ぶ様子です。

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■ノササゲ1

★2009年9月20日。マメ科。太い棒のような花柄の先端に黄色いマメ科の花を咲かせています。食用のササゲのように、他の植物につるを巻きつけて這い上がってゆきます。やがて紫のサヤの中にマメを熟しますが、食べられないようです。

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■ノササゲ2

★花を拡大しました。

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■ミソハギ1

★2009年9月20日。ミソハギ科。雑草の中に素敵な花を見つけました。別名ボンバナ、ボングサ、ミズバナ。昔、祭事にこの花を飾り、汚れを払うみそぎをしたから「ミソギハギ」。これが転じて「ミソハギ」なったとのこと。
★食用にできます。若い芽をゆでて水にさらしてあえ物、炒め物、佃煮に。花は生のままサラダに入れても大丈夫。きれいなサラダができるでしょうね。
★生薬としては「千屈菜(せんくつさい)」。全草を乾かし、煎じて服用すれば、下痢止め、急性腸炎、膀胱炎、むくみに効果が有ります。また、煎じ液をガーゼに含ませてシップすれば、あせも、靴ずれ、股ずれ、湿疹などに効くそうです。
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■ミソハギ2

★花の近くへよりました。とても素敵な顔をしています。

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■シャクチリソバ1

★2009年9月21日。子供の広場入り口に一株だけひっそり咲いていました。タデ科ソバ属の多年草。ヒマラヤから中国南部原産。明治時代に薬草として導入されました。漢字で「赤地利蕎麦」。茎葉に「ルチン」という物質を含み、高血圧予防、血管強化、解熱、解毒などに効果が有るそうです。昔は栽培され食用にもされたそうですが、現在はほとんど野生でしか見ることができません。生薬名は「赤地利(しゃくちり)」。
★それにしてもお花の上品なこと。ピンクのオシベが純白の花弁によく似合っています。とても素敵ですので、下に次第に拡大した写真を載せておきますね。

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■シャクチリソバ2

★清楚というのはこんな感じかな。

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■シャクチリソバ3

★ピンクのオシベが純白に似合っています。

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■ツリフネソウ1

★2009年9月24日。ツリフネソウ科。これは変わった形をしています。船を釣ってあるように見えるからツリフネソウ。鮮やかな濃いピンクがきれいですね。ホウセンカの仲間です。実もそっくり。熟した実に触るとぽんと種がはじけます。
★花は素敵ですが全草有毒ですのでご注意ください。食べると腹痛、吐き気、下痢に見舞われます。
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■ツリフネソウ2

★今度は別の個体を違った方向から。こんなに大口を開けていると虫たちもたくさん来るでしょうね。

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■ツリフネソウ3

★半日陰、湿った場所に、こんな風に生えています。草丈はけっこう有ります。1mくらいはあるかもしれません。

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■オオニシキソウ1

★2009年9月21日。トウダイグサ科。これはどこにでも有る普通の厄介な雑草です。花も小さくほとんど目立ちません。でもカメラでのぞくと形が面白かったので載せました。草丈30cm〜40cm。丸い実の片隅にかすかに見えるのがお花です(厳密に言うとこれはオシベのガクで、花ではないとのこと)。一本直立しているのがメシベです。花の美しさを捨てたような姿ですね。まあこんなのも有りかなと思います。わずかに紅がかってきれいだと思いました。

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■オオニシキソウ2

★この姿は小さいものです。およそ1cmくらいかな。こんな雑草でも、生きているものはみな愛おしく感じます。

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■タカサブロウ

★2009年9月27日。キク科。これも休耕田の雑草です。あぜ等によく見られます。草丈20cmから50cm。花は直径1cmほどの小さいものです。近くを歩いても花は目立ちませんのでつい見逃してしまいます。タカサブロウという名前は人の名前のようですが詳細は不明だそうです。

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■ミゾカクシ1

★2009年9月27日。キキョウ科ミゾカクシ属。学名ロベリア。別名アゼムシロ。休耕田、あぜなどに生える雑草です。草丈10cmほど花は1cmくらい、小さくてあまり目立ちません。でもカメラでのぞくと素敵な姿です。なんとなく純白の鳥が飛び立つ姿に似ています。ミゾカクシの名前は、水田のミゾを隠すほど繁茂するから。またアゼムシロは繁茂した姿が白いムシロを引いたように見えるから。でも、もっといい名前が有ったと思いますけれど。シラトリソウなど、いかがでしょうか・・・
★ただ全草ロベリンという猛毒を含みます。間違って食べると呼吸麻痺、けいれんなど引き起こし死亡することも有ります。山菜採りで混じらないようにご注意ください。
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■ミゾカクシ2

★今にも優美な鳥が飛び立とうとする姿に似ています。

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■ミゾカクシ3

★前のものより少し離れた場所に有ったものです。

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■ハナノトラノオ(フィソステギア)

★10月9日。シソ科。北アメリカ原産の宿根草。漢字で花虎尾。道沿いの草はらの中に生えていました。花壇に植えられる種類ですが逃げ出したのでしょうか。大きく口を開けた様子がユーモラスです。トラノオというのは、花の付く様子が虎の尾に似ているからだそうです。

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■イヌトウバナ1

★2009年10月3日。シソ科。花は小さいので探さないと人の目にとまることは無いと思います。この種のお花は名前を確定するのが難しいです。花も葉も、ヒメジソ、イヌコウジュトウバナにそっくり。ただイヌコウジュは、同じ季節に咲くのですが茎に白い毛のようなものがいっぱい有り、花も茎も紫がかっています。このお花には茎にほとんど毛が有りませんのでイヌトウバナだと思います。また、トウバナは春に咲き、花も密集して塔のようになるので全く違います。
★シソ科の花はみんな似ています。それぞれわずかの変種のようです。葉を取って香りを嗅いでみたら、シソ科特有の、なかなか甘い、いい香りがしました。
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■イヌトウバナ2

★イヌトウバナの花の拡大写真です。

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■ハナアブ

★9月27日。お花をのぞいていると、すぐ近くにハナアブがやってきました。これはヒラタアブだと思います。ヒラタアブには8種類ほど違った名前のものがいて、どれもこれもそっくり。専門家でなければ見分けは難しいそうです。花の蜜を吸う種類で人間には害を加えません。

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■ゲンノショウコ1

★10月3日。フウロソウ科。ドクダミ、センブリとともに日本古来の胃薬の代表格です。食あたり、下痢、便秘の特効薬。漢字で「現の証拠」。現にすぐ効く証拠という意味。別名「イシャイラズ」「タチマチグサ」。全草を乾燥してお茶代わりに飲めば医者要らず。しかし、この花のかわいさもハンパではありません。特に三段下のアカバナゲンノショウコは胸が高鳴る濃いピンク。庭に植えて鑑賞と医者要らずで一石二鳥もいいかもしれません。私の好きな花のひとつですので、下にいくつか掲載しておきました。

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■ゲンノショウコ2

9月27日。

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■ゲンノショウコ3

10月3日。

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■アカバナゲンノショウコ

★2009年9月28日。花が濃いピンクのものを、特にアカバナゲンノショウコと言います。小道を分け入った道なき道で偶然見つけました。他にも無いかと探しましたがこの一輪のみ。ご覧のように色合いがとても素敵です。オシベのブルーも似合っています。このように美しいものは、栽培品種としてもっと広まってもいいと思います。

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■ゲンノショウコの種飛ばし

★10月28日。ゲンノショウコは実が熟すと、種を包んでいる皮がスプリングのようにはじけて種を遠くへ飛ばします。この写真は種を飛ばした後の姿です。私が初めてこれを見た時、何の花かずいぶん悩みました。

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■ヒガンバナ

★2009年9月19日。ヒガンバナ科。別名マンジュシャゲ。このお花はみなさんよくご存知ですね。秋のお彼岸頃咲くので「彼岸花」。「マンジュシャゲ」は梵語で(紅色の花)という意味らしいです。ところで歌手の山口百恵さんが、「マンジュシャカー」と歌っておられましたが、間違いでは有りません。大乗仏典に「manjusyaka」と有りますし、中国漢音では「カ」と発音するとのこと。「ゲ」と発音するのは呉音です。
★全草有毒です。特に根は猛毒。食べてしまうと死に至ることが有ります。昔は水にさらして毒を取り除いて食糧にしていた時もあるそうです。もちろん素人では危険です。
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■ヒガンバナのつぼみ

★地面からすっくと立つ赤いつぼみもきれいです。

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■ハッカ1

★10月4日。シソ科。漢字で薄荷。学習の森の草はらに咲いていました。これは外国原産のものと区別するため日本薄荷というのでしょう。外国産のものはミント、ペパーミントと呼びお菓子やガムの味付けでよくご存知ですね。薄荷を見つけると、つい葉をちぎって香りを嗅いでしまいます。幼いころ食べた薄荷菓子のなつかしい香りが何ともいえません。スウッとする吸気が胸の奥まで入って、しばし山歩きの疲れを癒してくれます。

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■ハッカ2

★10月4日。薄荷の花も、ご覧のとおりきれいなものです。鑑賞用として庭で栽培するのもいいかもしれません。ただしけっこう性質が強いです。しばらく放って置いたら家のあちこちを訪ね回っています。

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■ハッカ3

★9月19日。これは上のものとは違うハッカのようです。おそらく外国産のものでしょう。

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■ヤマハッカ1

★2009年10月25日。シソ科。このお花は土手でよく見かけます。「ハッカ」と名前が付いていてもハッカの香りはいたしません。花は下の写真で見られるように、頬が長いイヌの顔に似ています。
★これとそっくりの花に、同属の「イヌヤマハッカ」というのが有ります。イヌヤマハッカの花には紫の斑点模様がありません。

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■ヤマハッカ2

★2009年10月25日。花を拡大しました。「ひょっとこワンちゃん」のようです。

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■ヒヨドリジョウゴ

★10月20。ナス科。藪の中で小さくきれいなトマトを見つけました。つる性植物で他の木に絡み付いて立ち上がってゆきます。でもおとなしくて繁茂せず、藪の切れ目あたりでこっそり顔をのぞかせる程度の植物です。この実はおいしそうですがソラニンという毒を含みますので食べられません。ヒヨドリと名前が付いていますが、毒ですのでヒヨドリも食べられないと思います。花の形が鳥のくちばしに似ているので、それから付いた名前かもしれません。

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■秋の虫1

★10月14日。アカツメクサを写しておりましたらお客様です。お花の向こう側からちらりと顔を覗かせました。これはキリギリス科でしょう。でもキリギリスという名ではないと思います。キリギリスは体がもっと大きくて太っています。

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■秋の虫2

★10月14日。この方は私がいるのをものともせずお花をよじ登ってきました。私とばっちり目が合っても逃げようとしません。はじめまして。ちょいとお邪魔をしていますよ。

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■秋の虫3

★10月14日。私はそっと横に回って、横からの姿を写させてもらいました。なかなか考え深い顔をしています。夏の青春時代を思い出しているのかもしれません。

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■キツネノマゴ1

★9月29日。キツネノマゴ科。9月ころから道端でよく見かけます。シソ科のような顔をしていてもシソ科ではないとのこと。名前がなぜキツネなのか詳細は不明です。「キツネノゴマ」ではありませんのでご注意を。

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■キツネノマゴ2

★10月20日。

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■キツネノマゴ3

★9月20日。口を大きく開けた様子を写しました。

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■秋の紅葉

★11月14日。秋のサイクリングロードです。サイクリングロードは緑化の広場から少し行った中央林道入り口付近、休憩所の横から入ります。炊飯広場の横を抜け、動物園付近、かも池周辺を回り、再び中央林道に出ます。自転車レンタル(申し込みは
インフォメーションセンター、電話(076)288-6449)で行ってもいいのですが、時間のある方は徒歩で行かれる方が楽しいです。道は舗装されていますので怖くはありません。ゆっくり歩くと数時間かな。でも道脇にさまざまなお花がひしめいていますのであっという間です。
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■ノコンギク1

★9月10日。キク科シオン属。この写真は、花の中央の黄色部の周囲に冠毛が認められ、花も密集しているのでノコンギク(野紺菊)です。ノコンギクとヨメナの花はそっくり。わずかの違いは、
★花の中央の黄色部分を割ってみると細かい毛(冠毛)が目立つのがノコンギク、ヨメナは冠毛がわずか。またノコンギクの葉はざらざらしており、ヨメナの葉はすべすべしている。その他、ノコンギクは花やつぼみが密集することが多く、ヨメナは枝分かれして、それぞれの枝に一つずつ花を付けている感じ。
★キク科は毒の有るものが無く全て食べられます。ノコンギク、ヨメナとも若芽は山菜として食べられます。特にヨメナは人気が有ります。ハルジオンもヒメジョオンもおいしいですよ。
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■ノコンギク2

★10月9日。ノコンギクはこのように花、つぼみが密集して咲くことが多いです。

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■ノコンギク3

★2009年12月2日。晩秋のノコンギクです。ヨメナより遅くまで咲いているような気がします。

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■ヨメナ1

★10月14日。キク科ヨメナ属。ひとつひとつの花がノコンギクよりやや広がった感じで咲きます。花から下の茎がノコンギクより長いので「ヨメナはハナの下が長い」と覚えておくといいそうです。またノコンギクより花弁が少し大きいようで、雨のあとには花弁がしなります。若芽は味がよく山菜として人気が有ります。さっとゆでて水にさらし、おひたし、汁の実に。ご飯に散らして嫁菜飯に。

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■ヨメナ2

★10月8日。ヨメナの花弁に迫りました。花の冠毛が見えずすっきりしています。漢字で「嫁菜」。きっと「お嫁さん」のようにきれいだから名付けられたのでしょうね。

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■ヨメナ?

★10月14日。ヨメナだと思いますが、花弁が細く薄い紫色をしています。ヨメナの葉に有るぎざぎざの鋸歯が見られません。ただ栄養が足りなかっただけでは無いでしょうね。

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■ヒメジョオン1

★10月14日。漢字で姫女苑。春咲きの
ハルジオン(春紫苑)に似ています。でもハルジオンよりやや質素な感じかな。ハルジオンとの違いは、

★(1)ハルジオンのつぼみは下向きに付く。ヒメジョオンは上向きに付く。(2)ハルジオンはピンク色の濃いものが多い。ヒメジョオンはたいてい白花となる。

★この個体は花弁がほんの薄くピンクがかってきれいです。

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■ヒメジョオン2

★10月9日。ごつい草姿のヒメジョオンも見かけますがこれくらいの姿の方が可愛くていいですね。

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■ヒメジョオン3

★11月9日。ヒメジョオン(姫女苑)の群生です。株元の細かいピンクのものはイヌタデです。

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■ヒメジョオン4

★12月2日。晩秋のヒメジョオンです。春咲きのハルジオンのつぼみは下向きに付き、ヒメジョオン(姫女苑)はご覧のようにつぼみは上向きに付きます。

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■シロヨメナ1

★2009年10月14日。キク科シオン属。これは、ノコンギク、ヨメナと違ったお顔をしていますね。シロヨメナだと思います。「ヨメナ」と名付けられていてもノコンギクに近いということです。シロヨメナの別名をヤマシロギクと紹介している図鑑も多いのですが、別のものだとしている図鑑も有ります。ここら辺は変異も多く多少の混乱もあるようです。

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■シロヨメナ2

★2009年10月25日。ラジコンサーキット裏の土手に咲いていたものです。

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■シロヨメナ3

★2009年10月25日。これが葉っぱです。鋸歯が葉の下半分にしか付いておりません。

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■ヤマシロギク?

★9月30日。これは花弁が少なく、並びも大まかです。きっと名のある花に違いありません。花弁が風で吹き飛んだと言えば、そう見えなくもないですが。ヤマシロギク(イナカギク)というのが似ていました。ヤマシロギクはこのように花弁がまばらに付くそうです。

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■アキノキリンソウ1

★2009年10月6日。キク科アキノキリンソウ属。漢字で「秋の麒麟草」。撮影時の草丈は40cmくらいの小さな草姿です。別名アワダチソウ。花が泡立つように咲くからとのこと。このお花は、2段下の外来種セイタカアワダチソウと同科同属の花です。しかし、外来種のセイタカアワダチソウの方が目だって、在来種のアワダチソウは道端に時々しか見られません。よく見るとくっきりした黄色でとても美しい花です。下に別の個体の花を掲載しておきます。
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■アキノキリンソウ2

★2009年10月6日。別の個体の花に近付きました。

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■セイタカアワダチソウ1

★2009年10月6日。アキノキリンソウと同科同属。北アメリカ原産。ススキなどと一緒に、2m以上に立ち上がる大型の花です。繁殖力が強く、どこにでも有ります。昔、良質の蜜が採れるとミツバチ業者が盛んに種を撒いたのではないかと言われています。和名はアキノキリンソウの別名「アワダチソウ」より草丈がはるかに高いから「セイタカアワダチソウ」と名付けられました。
★この花は、一時、気管支喘息、花粉症の原因として悪者の濡れ衣を着せられたことがありました。しかし、この花は虫媒花で、風で花粉を飛ばす種類では有りません。花粉は少なく飛びにくいため花粉症とは無関係ということです。でも、一度ついた悪名はなかなか取れにくいもの。今でもセイタカアワダチソウを目のかたきにする方もいらっしゃいます。
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■セイタカアワダチソウ2

★セイタカアワダチソウの花を拡大しました。確かに中心のポツポツした感じが、同科同属のアキノキリンソウに似ている気もします。

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■セイタカアワダチソウ3

★2009年10月5日。薬草園近くの小道。ススキとセイタカアワダチソウの風景です。秋の風情が感じられます。今年もまた去り行くのかと、ふと思いにふけってしまいます。いつの間にこんなに歳をとったのでしょう。中学校、高校、学生時代が夢のようです。心は若いままなのですが、体はふけて衰えていきます。一人の人間がこの世界へ来て、自分の能力に合わせて懸命に生き、精一杯喜んで悩んで悲しんで、いつか再び元来た道へ帰って行くのでしょうね。ここに生きているお花たちと一緒です。全てが秋の風景を見ると納得できる気が致します。

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■イヌタデ1

★2009年10月24日。タデ科イヌタデ属。別名「あかまんま」。道の脇のどこにでも有ります。昔小さい女の子がままごとでご飯の変わりにしたそうです。
★ところで、このように「イヌ」と名付けられた草は、人間にとって「役に立たない」ものに付けられているようです。イヌホオズキ、イヌサフラン、イヌガラシなど。(専門家によっては「否」がなまって「イヌ」になったという方もいます。でもこの写真のものは確かに「タデ」ですよ)。私は「犬」と言うと、フランダースの犬、南極犬タロ、ジロを思い出して、人間より立派なイヌがいることを知っています。近頃は、警察犬、麻薬捜査犬、病気で苦しむ人の癒し犬など、立派に役に立っています。昔でもイヌはじゅうぶん役に立っていたと思うのですが。
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■イヌタデ2

★イヌタデのきれいに開いた花はどうした訳か少ないです。半開きがほんのわずか有る程度、あとは「あかまんま」ばかり。30分ほど探し回ってやっと数輪開いた花を見つけました。やさしそうな花です。花は2mmほど、虫眼鏡で見なければ鑑賞できません。

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■イヌタデ3

★別の個体の花を拡大しました。花の大きさはご飯粒の半分もありません。

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■サクラタデ1

★9月27日。タデ科イヌタデ属。これは花が桜の花に似ているからサクラタデ。草丈はタデ科でも大きい方で、50cmから1mになるものも有ります。雌雄異株だそうです。これはオシベが目立つので雄株かな。

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■サクラタデ2

★花に近付いてみました。花は1cmくらい。

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■ボントクタデ1

★2009年9月30日。タデ科イヌタデ属。これは花の形、赤いつぼみ、葉の八の字の黒班からボントクタデだと思います。タデ科の中では美しい部類に入ります。水田やため池の周囲など、水が有るところによく生育しています。
★ボントク(凡篤)とは、方言で「愚か者」という意味。たぶん、そっくりなヤナギタデは辛味が有り香辛料に使われるのに、ボントクタデは辛味が無く「役に立たないやつだ」と叱られたのではないでしょうか。花はあまりにも小さくて普通は人目に触れないのですが、拡大してみるとじつに上品な色彩をしています。
★ボントクタデもヤナギタデ、イヌタデ同様食べられます。まだ花の付かない頃採取して、軽く湯に通して、汁の実、おひたしなどに。
★下に花の拡大写真をいくつか掲載しておきますね。5mmほど、米粒くらいのお花です。

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■ボントクタデ2



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■ボントクタデ3



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■ボントクタデ4



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■ボントクタデ5

★ボントクタデの葉です。写真のように黒班が有ります。

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■ヤノネグサ1

★2009年10月18日。タデ科イヌタデ属。これはミゾソバにも似ていますが、同属のヤノネグサといいます。葉っぱが矢じりに似ているから「矢の根草」と名付けられたそうです。水田のアゼなど水気の多いところを好みます。

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■ヤノネグサ2

★花穂を拡大しました。

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■ヤノネグサ3

★花を拡大しました。6mmから8mmほどのお花です。

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■ヤノネグサ4

★葉はこのようにタデ科では珍しく卵形です。葉っぱの形を矢じりに見立てて「矢の根草」だそうです。

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■ハナタデ1

★2009年10月6日。タデ科イヌタデ属。ボントクタデと一緒に咲いていました。葉は卵型から長卵型、葉の両面にまばらな毛、葉の中央に黒紋があります。それにしてもこのお花は小さいです。2mmほど。そよ風がかすかに吹く日でしたので30分以上挌闘しました。風が弱まる瞬間を捉えて数十枚写しました。その中で成功したかな、と思えるのが2枚だけです。

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■ハナタデ2

★ハナタデの花の拡大写真です。大きさは2mmほど、米粒の半分より小さい花です。この世とは違った世界が見えたような気がしました。

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■ハナタデ3

★ハナタデの葉です。卵型、真ん中に薄い黒紋、白い毛も生えています。

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■ミゾソバ1

★9月30日。タデ科。名前に「そば」と付いていても「そば」の仲間ではありません。葉が「そば」に似ていて、溝あたりに生えているのでミゾソバです。どこにでも有る厄介な雑草の一つですのであまり目を留める方はおられないでしょう。でもちょっと立ち止まって花を覗いてみるとじつに美しいものです。ご覧ください。まるで妖精が今にも顔を覗かせそうです。私がはじめてカメラからこのお花を見つめた時、本当に感動いたしました。透き通るような薄いピンク。それにふさわしいおしべとめしべ。おとぎの国に有るような花の姿です。それからは毎年この花を写して回っていますが、そのうちの数枚だけご紹介いたします。
★これにそっくりな花に同科同属の「ママコノシリヌグイ」と言うのが有ります。この花には茎に鋭いトゲが有り、これで「継子」の尻をぬぐっていじめてやろう、というあきれた命名です。鬼婆が付けた名前としか考えられません。
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■ミゾソバ2

★10月9日。

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■ミゾソバ3

★10月17日。

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■ミゾソバ4

★2009年9月27日。私が見ているのも知らないで、花の陰でこっそり獲物を待っているのは「ハナグモ」です。葉っぱと同じ緑色なので獲物は気付きにくいのです。

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■ハナグモ

★2009年10月18日。ついでにヨメナの上で獲物を待っているハナグモをご紹介します。クモ嫌いの方はごめんなさいね。体が黄緑、おなかに模様が有る美しいクモです。一生懸命頑張っている様子が、なんとなくユーモラス。でもそんなところにいたら目立ち過ぎるんじゃないかい。獲物が寄り付かないよ。

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■アキギリ

★10月19日。シソ科。サルビア属。サルビアの仲間です。大きく口を開けて誰かを呼んでいるようです。

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■ツリガネニンジン1

★2009年10月18日。キキョウ科。「山でうまいものはオケラにトトキ」と言われます。この花の若芽が「トトキ」です。大変おいしいそうです。しかし、花の咲いている時はすぐ分かるのですが、葉っぱの変異が大きく、若芽のときにはよく分かりません。いつかは研究して食べてみたいと思っています。名前の由来はお花の形を見ればすぐ分かりますね。根が大きいのでニンジンと呼ばれています。生薬名として「沙参(しゃじん)」。

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■ツリガネニンジン2

★10月15日。白花のツリガネニンジンを見つけました。めずらしいそうです。

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■ツリガネニンジン?

★10月19日。これもツリガネニンジンでしょうか。でもちょっと花のふちが巻き上がってかわいい感じがします。それに長く突き出たメシベの先が4裂していないように見えます。同科同属にシャジンと呼ばれるものがあって花の形はみなそっくりです。これはかわいいから、その中の姫シャジンというのにしておきたいです。ツリガネニンジンもシャジンも名前の分類だけでみな同じものですから、若芽は食べられます。

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■イヌコウジュ1

★10月14日。シソ科。道端で時々見かけます。シソ科はいつもこんなくちびる形のお顔をしていますね。「イヌ」と名前が付いているので役に立たないに違い有りません。しかしお顔がとてもきれいでかわいいです。少なくとも私には役に立っていますよ。
★そっくりなお花に葉っぱがひし形をしている「ヒメジソ」、茎に毛が無く、花や茎の紫が薄い「
イヌトウバナ」、春に咲き、花が密集して塔に見える「トウバナ」というのが有ります。

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■イヌコウジュ2

★10月14日。かわいかったからアップにしました。

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■ミズヒキ1

★10月14日。タデ科。道端の半日陰になるような場所に見つかります。葉から細い茎を何本も立ち上げます。細くて小さいのであまり目立ちません。でも近付いてよくよく眺めるとご覧のとおりなかなか美しいものです。二つの舌を出しているようでユーモラス。これはつぼみです。この時花の咲いたものは有りませんでした。花の写真を撮ったらまたアップします。名前の由来は、花が紅白に染まり祝儀袋などにかける水引に似ているから。

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■ミズヒキ2

★10月14日。タデ科。ピンク色も見つけました。

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■キンミズヒキ

★10月14日。バラ科。道端や野原のどこにでも見つかります。上の「ミズヒキ」とは科が違います。名前の由来は、祝儀袋などにかける金の「水引」に似ているからです。

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■秋の細道

★11月4日。ここは中央林道途中から入った「やまぶきの道」というところです。入り口にヤマブキが植えられています。秋ですからヤマブキは見られません。そのかわり、ご覧のような紅葉が素敵です。やや薄暗くて怖いところですが、坂道を下に降りてゆくとやがてかも池に至ります。

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■オニドコロ1

★9月24日。ヤマイモ科。漢字で「鬼野老」。大通りの脇の木に絡まっていました。つる性の多年草。ヤマイモ科ヤマイモ属ですから根はヤマイモのようで食べられます。ただし、ヤマイモのジネンジョはそのまま食べてもおいしいのですが、オニドコロの根はそのままでは苦くて食べられません。よくアク抜きをしてから頂きます。昔は掘る人がいましたがこの頃は少なくなってきました。この根を細かくきざんで川に流せば魚毒(魚が麻痺してすぐ捕まえられる)になるそうです。埼玉県の所沢市は、このトコロがたくさん有ったために名付けられたとのこと。花のあと、ヤマイモのようなムカゴもできます。
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■オニドコロ2

★花は、あまり目立ちません。雄花は立ち上がり、雌花は下垂します。この写真のものは下垂していますので雌花だと思います。

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■ウド

★2009年10月6日。ウコギ科タラノキ属の多年草。草丈2mから3m。俗に「ウドの大木」と言われますが木では有りません。大きいものは食べられず役に立たないから、図体がでかくても役に立たない人の代名詞になりました。
★春に新芽を採取します。でも春だけではなく春から夏、随時茎から出る若葉やつぼみはてんぷらなどにするとおいしいものです。市販のウドは、若いうちに土をかぶせて軟白して有ります。でも軟白するとせっかくの自然の味を薄めます。本物の香味を味わうには探し回るのが一番。きっと努力に見合った味があります。
★ウド採取は、花を見つけた場所をノートしておき、来年の春に探しに行きます。下の写真のシシウドと間違わないようにしてください。シシウドの花は花火のようですが、ウドの花は丸い感じの花がばらばらに付きます。
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■シシウド

★2009年9月28日。セリ科の多年草。草丈2mから3m。草姿も花も香りも食用のウドに似ています。しかし、ウドの花は上の写真ようにばらばらに付きます。シシウドの茎は中空で食べると苦く食用には向きません。もっぱら薬用として用います。
★シシウドの学名はアンゲリカ(天使)。ヨーロッパでは次のように伝えられています。一人の天使が伝染病ペストに効くと予見、その後悪魔や魔女の魔法や呪文を封じる力が有るとされ、長い間魔よけの植物とされていました。確かに薬効は大きく、根は生薬「独活(どっかつ)」と呼ばれ鎮痛、鎮静、血管拡張、リューマチ、神経痛、冷え性などに効果が有ります。
★生薬として使うには、秋、根を掘り取り、縦に割って風通しのよい場所で陰干しします。よく乾いたら日に当てて完全にからからにし、それを煎じて服用します。
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■キクイモ1

★2009年9月28日。キク科ヒマワリ属の多年草。別名アメリカイモ、ブタイモ。原産は北アメリカ。日本へ江戸時代末期に飼料として入ってきました。名前の由来は、地下に食用のイモができるからです。でもブタイモと言うのはちょっとひどいですね。イモはバター焼き、フライ、スープ、味噌漬け、煮物などにいたします。近頃健康食品としてお茶にもされているらしいです。

★そっくりな花にイヌキクイモ、キクイモモドキというのが有ります。イヌキクイモはキクイモなのですが、イモが小さくて食用に向きません。キクイモモドキは葉に鋸歯が有りイモはできません。しかし、まあ名前、イモの有る無しはどうあれ、花は美しいものです。凛とした姿が素敵です。
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■キクイモ2

★20010年3月29日。これがキクイモのイモです。近所のスーパーで安価で売っています。十数個入って200円くらいのもの。買ってきて、ゆでてだし汁で食べてみました。ほろほろとして、苦味もなくなかなかいけます。

★20世紀はじめ、預言者エドガー・ケイシーが、糖尿病の人に食べさせて合併症から救ったと言われています。このイモに含まれる「イヌリン」という物質が天然の「インシュリン」となるとのことです。もっと利用されてもいいのではないでしょうか。

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■キクイモ3

キクイモの葉です。

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■アキノノゲシ1

★2009年9月30日。キク科。東南アジア原産。けっこうどこにでも有る雑草の花です。大型で最大2mのものも有ります。特徴は花の色が白に近い薄い黄色。またつぼみの形も変わっています。たくさんに枝分かれして花だらけの株になります。写真では一花、三花だけに迫りました。
★花の形は、春に咲く
ニガナ、秋に咲くヤクシソウにも似ています。しかしアキノノゲシは大型で花の黄色が薄いので見分けがつきます。

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■アキノノゲシ2



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■オヤマボクチ1

★2009年10月29日。キク科。別名、ゴボウに似た葉をしているので「ヤマゴンボ」。晩秋に細長い茎を立ち上げ、先っぽにアザミに似た花を付けます。アザミほど華やかではありませんが野生的な力強さを感じます。「ボクチ」という名前の由来は、昔、葉の裏に生える薄毛を、火起こしのときの火口(ほぐち)に用いられたから、だそうです。
★若芽は山菜として食べられます。この草を利用して各地で色々な工夫がおこなわれています。若葉を草もちのようにもちに入れるとおいしい。根は茎が枯れたころ掘り出して味噌漬けにする。特に、葉の裏の薄毛はソバのつなぎとして最適で、おいしいソバができるそうです。

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■オヤマボクチ2

★2009年10月5日。オヤマボクチのつぼみが立ち上がったところです。

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■オヤマボクチ4

★2009年5月26日。オヤマボクチの葉です。森林公園のサイクリングロードにいっぱい生えています。フキにも似ていますね。でもフキの葉は丸いです。これくらいの大きいものは食用に向きませんが、早春の芽生えたばかりの若葉は食べられます。

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■センニンソウ1

★2009年9月30日。キンポウゲ科。常緑のツル植物です。別名有毒のため「ウマクワズ」。お花はすっきりした白。四枚の十字の花に見えるのはガク片で、厳密に言うと花は無いそうです。でも花と呼んでもいいですよね。名前の由来は果実に白いひげのようなものが有ることから仙人に見立てたと言うことです。この花の園芸種がカザグルマ、クレマチスです。

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■センニンソウ2

★2009年9月30日。お花に迫ってみました。すっきりした白と長いオシベがきれいです。


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■エゴマ1

★2009年9月30日。シソ科の一年草。東南アジア原産。漢字で「荏胡麻」。青じその変種です。道端にいくらでも生えています。葉も花も香りも青じそにそっくり。でも葉をちぎって香りを嗅いで見ると、きつい感じがします。レモンの香りがするレモンエゴマというのも有ります。日本ではこのきつい香りが嫌われて、葉をあまり食用とはしません。朝鮮半島、中国では好まれてよく食卓に上がると言うことです。
★種子はゴマのように炒ってすりつぶし、エゴマ味噌、エゴマ油などに利用します。インド原産のゴマより古くから利用していました。縄文時代の遺跡からも発見されています。
★花は近付いて眺めると豪華なものです。
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■エゴマ2

★花の拡大写真です。

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■エゴマ3

★道端にこのように生えています。

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■赤じそ1

★ついでに近くの畑にあった赤じそのお花をご紹介します。エゴマの花とそっくりです。ピンクが入りきれいですね。

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■赤じそ2

★赤じその花の拡大写真です。

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■ダイコンソウ

★2009年9月30日。バラ科。桜の木の下の薄暗いところに咲いていました。大根の仲間ではありません。根出葉が大根に似ているから大根草。高さ20cmから50cmになる多年草です。濃い黄色の色彩が素敵です。花の上に見えるのが種子。ごつい姿をしています。
★生薬として貧血、むくみに効くそうです。生葉は打ち身の外用薬として使います。中国名は「水揚梅(すいしょうばい)」。

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■ダイコンソウの葉1

★根出葉は大根に似ているのですが、これは茎の途中の葉です。

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■ダイコンソウの葉2

★2010年2月25日。春の根出葉です。大根そっくりですね。

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■チヂミザサ

★2009年9月30日。イネ科一年草。どこにでもある雑草です。でも近くに寄るとかわいいものです。長い針のようなものの間に白い穂を下げています。実が熟すと粘液を出して動物、人のズボンなどにくっついて遠くへ運ばれます。通名「ヒッツキ虫」。このお花の知恵です。
★名前の由来は、葉が笹に似ていて、やや縮んだようなしわが有ることから。

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■チヂミザサの葉

★笹に似ていてややしわが有ります。


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■ヤクシソウ1

★2009年9月27日。キク科。漢字で「薬師草」。別名チチクサ。春に咲く
ニガナ、また春から秋に咲くオオジシバリにそっくりです。ただ花の中央のオシベの色が薄く(ニガナ、オオジシバリは黒っぽい)、茎の葉の形もニガナより広く中央がややくぼんだようになっています。ジシバリはタンポポのように下に這うロゼットから茎を立ち上げ、花茎には葉は有りません。
★「薬師」と名付けられた由来は諸説が有ります。葉の形が薬師如来の光背に似ている、村はずれの薬師堂の近くに多く見られる、奈良薬師寺の仏足石の文様に似ている、などです。若いときは食べられますが白い乳液が出て苦くあまり食用に向きません。
★黄色の色彩がくっきりときれいなので、ヤクシソウと思われるお花を下にあと2枚ご紹介します。
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■ヤクシソウ2

★10月12日。

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■ヤクシソウ3

★10月25日。もっと花に近付いてみました。

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■イヌホウズキ1

★11月5日。ナス科。ナスの仲間ですが間違って食べると有毒です。嘔吐、下痢、呼吸麻痺など引き起こします。イヌホウズキはこのように白く、アメリカイヌホウズキは、下の写真のように色が紫だといいます。花のあと丸い実を付けます。お腹がすいていても食べないでくださいね。

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■イヌホウズキ2

★10月12日。アメリカイヌホウズキではないでしょうか。

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■ツユクサ

★10月13日。ツユクサ科。ご存知どこにでも生えていますね。朝咲いて夜しぼむから「露草」。または、花の色が服などに付くから「ツキクサ」がなまったという説も有ります。お花の青はついてもすぐ落ちるので染物の下絵に使われるそうです。また生薬として下痢止め、解熱に効果が有ります。山菜にもできますよ。
食べられる野草と毒草にも載せておきましたので興味ある方はのぞいてみてください。

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■秋のつた葉

★10月18日。
やまびこ荘の下の駐車場にて。湿っぽい岩の土手にこんな景色が有りました。つたのような植物の名前は分かりませんが、赤とうす緑の対比がとてもきれいです。

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■ヤブラン

★10月3日。ユリ科。文字通りヤブの中で見つけました。ランと名前が付いていてもユリ科です。葉は細長く光沢が有り、このように斑入りのものは草姿も花も美しいのでよく町の家の花壇で見かけます。

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■ブタナ1

★2009年10月22日。キク科多年草。ヨーロッパ原産。花期は5月から10月。日本へ昭和初期に渡来。今では雑草化して日本全国に分布しています。緑化の広場横の小さい丘の上にいっぱい有ります。花はタンポポそっくり。たいていの方はタンポポと思われるでしょうね。
★タンポポと違うところは細長い花茎です。タンポポはストローほどの頑丈な花茎を持っていますがブタナの花茎は細く30cmから50cmもあり、ひょろひょろと細長い針金のようです。また葉には毛が生えています。
★しかし「ブタナ」とはまたかわいそうな名前を付けられたものです。名前の由来はフランス名、salade de pore(ブタのサラダ)を翻訳したものということ。別名「タンポポモドキ」。これの方がまだいいですよね。英名は「Cat's ear(猫の耳)」。葉が猫の耳に似ているから。(どこら辺が似ているのかな・・・?)
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■ブタナ2

★花の正面の写真です。この写真を見るとタンポポそっくりです。花茎がひょろ長いので少しの微風で花が大きく揺れます。風の強い日は写すことができません。

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■ブタナの葉

★このように葉が地面にびっしり張り付いて細長い花茎を伸ばします。葉はタンポポの葉に似ていますが細かい毛が有ります。タンポポの葉には毛は有りません。

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■オトコエシ1

★10月22日。女郎花(オミナエシ)科。これはオトコエシ。漢字で男郎花。女郎花(オミナエシ)より大きいので名付けられました。別名「敗醤」。女郎花同様、花瓶に生けると醤油の腐ったような匂いがするそうです。

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■オトコエシ2

★2009年10月29日。花に近付くと透き通るような白。オシベメシベが花から飛び出しています。

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■オトコエシ3

★10月2日。オトコエシの上のキリギリスです。なかなかハンサムな顔をしています。

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■イヌガラシ1

★2009年10月18日。アブラナ科。田んぼのあぜに生える雑草です。花や果実がカラシ菜に似ていて、食べるとおいしくないから「イヌガラシ」。
★花が似ているものに「スカシタゴボウ」が有ります。スカシタゴボウの果実は写真のイヌガラシのように果実が細長くはありません。ずんぐりとしています。

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■イヌガラシ2

★花の拡大写真です。おちょぼ口で虫たちを待っています。

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■秋の紅葉

★10月18日。木に絡まる緑の葉と、オレンジに紅葉した葉との対比が美しくて撮影しました。

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■ローズマリー1

★10月13日。ハーブ園にて。シソ科。地中海原産の落葉低木。一応木です。でも背丈も低く草のようですのでここへ入れました。このお花はなかなか役に立つので名前をご存知の方も多いと思います。葉は香辛料、ハーブ茶、精油にして神経刺激剤、強心剤、化粧水などに使われます。また葉を乾燥させて部屋につるすと消臭剤の役目もします。お茶にして飲むと集中力、記憶力が高まり頭が良くなるそうです。

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■ローズマリー2

★ローズマリーの一花に迫りました。なかなか面白い形をしています。

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■キッコウハグマ1

★2009年10月22日。キク科モミジハグマ属。草丈10cmから20cmの多年草。木陰でコケが生えるような場所に見られます。花が1cmくらいと小さいので目立ちません。でもよく眺めると清楚な姿をしています。漢字で亀甲白熊。葉が亀の甲に似ており(キッコウハグマ4参照)、花の姿がチベットにいるヤク(白熊)という動物の尻尾の毛に似ているのだそうです。

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■キッコウハグマ2

★2009年10月22日。別の個体です。

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■キッコウハグマ3

★花を拡大しました。チベットのヤク(白熊)の尻尾の毛はこんな風に先が曲がっているのでしょうか。

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■キッコウハグマ4

★亀の甲に似ているという葉っぱです。そう言われれば似ている気もします。ここから細い花茎を立てて、先端に花をつけます。みずみずしい緑のコケとの対比でとてもきれいです。

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■ツルリンドウの実1

★2009年10月22日。リンドウ科ツルリンドウ属のツル植物。生育地は林の中の薄暗いところ。ツルが地面を這い、木に巻きついて、秋に濃い茶色から赤色の実を付けます。ツヤが有り、熟したナツメのようでおいしそう。でも調べてもどこにも食べられると書いて有りません。残念。
★8月から10月、薄紫色の花を付けます。実の上に萎れているのが花の残骸です。花はあまり目立たず、地面を這っているので私の目に止まらなかったようです。来年探してご紹介します。
★それにしても「ツルリンドウ」とはぴったりの名前ですね。実が「ツルリン」としているからすぐに納得できます。また、ある方は「ツルルンドウ」と呼んでいるらしいのです。ネットで「ツルルンドウ」で何件かヒットします。それもいい名前だと思いますよ。

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■ツルリンドウの実2

★2009年12月27日。真冬のツルリンドウの実です。雪の解けたヤブから顔を出していました。上のものよりやや赤いです。色物が少ない時期ですから目立ちます。

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■オオジシバリ

★2009年10月29日。キク科タカサゴソウ属。水田のあぜなどに生える雑草です。普通、花期は早春。こうして秋にも見られます。そういえばタンポポも秋の終わりによく見かけます。
★花は3cmほど。タンポポに似ていますので、遠目には見間違えます。茎が地面を張って次々と根を下ろし株を作っていきます。その様子が地面を縛るように見えるから「地縛り」。こうして花はきれいなのですが、草刈後、残った根やちぎれた茎から再び株を作るので農家の嫌われ雑草です。

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■オオジシバリの葉

★オオジシバリとよく似た花に「オオ」が付かない「ジシバリ」というのが有ります。「ジシバリ」は属が違ってニガナ属。葉はオオジシバリより丸い感じです。オオジシバリの葉は写真のように少し細長いへら状。またタンポポの葉ともだいぶ違います。

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■オニタビラコ?

★2009年10月31日。キク科オニタビラコ属。花は1cmほど。草丈40cmくらい。タンポポに似たロゼット状の葉から細い枝分かれした茎を上げ、それぞれの頂点に花を付けています。さまざまな図鑑をあたりましたが、図鑑のオニタビラコとは花の感じが違うようにも思うし、ヤブタビラコ属のコオニタビラコとは葉の感じが違うようにも思うし(コオニタビラコの葉の先端は丸い)なかなか確定できません。葉の感じから「オニタビラコ?」としました。でもオニタビラコは花期が春。晩秋では少し違った姿になるのでしょうか。
★この下にあと3点、はっきりと確定できないものを載せておきますね。キク科の花は種類も多く、環境、咲く季節によって少しずつの変異が有ります。全て正確に確定するのは至難の技、専門家でも間違うそうです。はっきり確定できたらまた更新します。
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■オニタビラコの葉?

★2009年10月31日。小型ですが葉はロゼット状。オニタビラコの葉に似ています。

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■ニガナ?

★2009年10月31日。うーむ。これはどう見てもニガナでしょう。花弁は5、6枚。葉は細長くかすかな鋸歯もあり、茎を抱いています。集合訓練広場近くの土手に一株だけひっそり咲いていました。でも最盛期は初夏5月から6月。こうして晩秋にも咲くことが有るのでしょうか。不審なので「?」をつけました。近頃の天候不順で狂い咲きも有るかもしれませんね。→5月のニガナ

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■ニガナの葉?

★2009年10月31日。これはやはりニガナの葉だと思います。それとも私の知らない晩秋咲きのニガナも有るのでしょうか。

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■ナタネタビラコ?

★2009年11月8日。ヤブの薄暗いところにひっそりと咲いていました。背丈は40cmから50cm。葉がスプーン状、ヤクシソウの根出葉に似ています。でもヤクシソウの茎の葉はスプーン状では有りません。この花の茎の葉は全てスプーン状です。この葉に似ているものを探したところナタネタビラコに一番似ていました。ヨーロッパ原産、花期は6月から9月。最近入ってきた雑草のようです。しかし、やはり似た花もたくさん有るので正確に確定はできません。

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■ナタネタビラコの葉?

★2009年11月8日。葉はこのようにスプーンのようです。ナタネタビラコの葉もスプーンに似ています。葉の根元は茎を抱いています。

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■ニガナ属?1

★2009年10月30日。これはキク科の花に間違い有りません。でもたくさんの図鑑を当たりましたが、いまだに確定できません。ニガナそっくり、しかし花弁が多すぎます。葉はニガナに似ていますが茎を抱いてはいないようです。もし分かる方がいらっしゃいましたらご教授いただけると有り難いです。

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■ニガナ属?2

★上の花の葉です。ニガナに似ておりますが茎を抱いていません。

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■ヒメツルソバ1

★2009年10月30日。タデ科の多年草。ヒマラヤ地方原産。明治中期に渡来。強健で四季を通じて咲き、秋の紅葉もきれいなので家庭や公園のグラウンドカバーとして使われています。厳密には野草とは呼べないのですが時々家庭から逃げ出して道端や山道にも見つかります。
★ご覧の様に小花が集まったピンク色の丸い穂をいくつも立ち上げます。白っぽいものも濃いピンクのものも混じっています。増やすのは簡単。茎を土に刺しておけばすぐに根付きます。
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■ヒメツルソバ2

★花を拡大しました。いくつか開花しています。タデ科はたいていそうなのですが、花が全部一度に開いているのを見たことがありません。ほとんどつぼみばかりで咲いているのは数花だけ。わずかの花に受粉すればじゅうぶんで、あとは予備として置いてあるだけなのかな。

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■センブリ

★11月4日。リンドウ科。上品でとてもきれいな花です。でもこの花は、お花というより苦い胃薬として有名ですね。生薬名「当薬」。薬の中では最も苦いといわれています。名前の由来も、千回振り出しても(煎じても)まだ苦いから。効能は胃腸虚弱、下痢、腹痛、脱毛など。全草を乾燥してセンブリ茶を作ることができます。ひどく苦いです。

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■センブリとハナアブ1

★2009年10月19日。センブリを撮っておりましたら、ハナアブが訪ねてきました。空中でホバリングして花の品定めをしています。

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■センブリとハナアブ2

★花の一つへ着地。これはホソヒラタアブというのかな。美しいアブです。ヒラタアブには幾種類も有り、またそれぞれに模様の変種が有り、特定が非常に難しいです。アブというと血を吸う怖い虫を思い浮かべます。でもこのアブは大丈夫ですよ。花の蜜で生活しています。

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■センブリとハナアブ3

★今度はセンブリのオシベにかじりつきました。センブリはひどく苦いけど、花は苦くないのでしょうか。

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■トベラの実1

★2009年12月、雪の公園の低木へ分け入ると、おいしそうなものを見つけました。果皮が三つに裂け、赤い納豆のような種子が見えます。トベラの実です。トベラ科の常緑低木。雌雄異株。

★4月から5月に咲く白い花の香りはいいのですが、樹木全体に悪臭が有り、宮崎県あたりでは扉に挿して魔除けにしたそうです。そこで「扉」がなまってトベラになりました。学名は「tobira」です。

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■トベラの実2

★薄い糸を引いて、じつにおいしそうな色合いをしています。小鳥たちの好物。でも人間には臭くて食べられません。

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■秋の細道

★11月14日。ここは緑化の広場駐車場から裏手の山へ上がる細道です。ご覧のようにすっかり秋の風景です。ここを先に進めば中央林道へ出ます。ちょいときつい階段も有るのですが、ご一緒に上がってみましょうか。

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■秋の細道

★11月14日。上の小さな橋のようなものを渡るとすぐ見える階段です。ここは少し薄暗いです。でも階段の草も整理されておりそんなに怖くはありません。

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■秋の細道

★11月14日。階段を上がりきったところです。ここの階段は20mから30m、たいしたことはありません。

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■秋の細道

★11月14日。しばらく平坦な道が有り、また右上に上がる階段が待っています。ここの階段は曲がりくねってけっこうきついです。でも道の両側にはさまざまな木や花が有りますのでゆっくり登れば大丈夫。

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■秋の細道

★11月14日。ふうふう言っているうちに再び平坦になります。ここは春、秋とも天気がいいと木漏れ日が心地いいですよ。あまり人の出入りが無いところですのでとても静かです。この道の突き当たりにもうひとつ階段が有ります。そこをエイッと登りきれば中央林道へ出ます。

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■秋の紅葉

★2009年11月8日。緑化の広場奥の方から広場を写しました。燃えるような紅葉が素敵です。

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■秋の紅葉

★2009年11月8日。ここは子供の広場横手の林の中。サイクリングロード入り口から細い小道を上がります。途中小さい池なども有り静かなところです。こうした小道は誰も通りません。春夏秋冬、もっぱら私だけの小道です。

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■晩秋の風景

★2009年12月2日。ここは薬草園から帰る途中の道です。午後4時頃ですので陽は木の上だけ照らしています。

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■晩秋の山並み

★11月14日。遠くの山並みもすっかり色づきました。やがて雪も降り、森林公園は春まで閉鎖されます。来年に息づく草の芽や木の芽をいっぱい宿して。

★私はまだまだお花を探し回るつもりです。お花の数も年を追うごとに増やしてゆきます。みなさまどうか応援してくださいね。

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